パチンコをよくしたいなら、玉単価を下げろ

■ 玉単価を重視する

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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2/11のコラム(玉粗利重視の危険性)では、
「玉粗利は結果論。玉単価のほうが遊技客の体感指標として合う」
というお話をしました。玉粗利が同じであっても玉単価=使う金額が多ければキツさは違うということです。なので、
 
・玉粗利よりも玉単価を見たほうがいい
と結論付けています。
 
そこで気にかかるのが、
・玉単価をコントロールできるのか?
 
ということです。今回はこのことについてお話いたします。
 
そもそもまず玉単価とはどういったものなのか。計算式は「玉単価=台売上÷アウト玉数」で1玉あたりの売上を表します。この計算式から言えることは玉単価をコントロールするには(上げる、下げるの各々)二つの方法がある、ということです。
 
● 玉単価を上げる場合
① 台売上を上げる
② アウトを減らす
 
● 玉単価を下げる場合
① 台売上を下げる
② アウトを増やす
 
さて、構成要素とそれらの動きで玉単価が変動することはわかりました。しかしこれら2つの構成要素、どちらも遊技客次第で変動する数値であり、こちらから積極的に動かせるものではなさそうです。
 
このうちアウトに関しては上げることができれば苦労はしません。逆に「下げる」なんてもってのほかです。そうすると売上で何とかできないか?と考えることになります。

実は売上のコントロールは”できる”のです。
 
例えば割数を上げようと考えた場合、一般的にはスタート回数を上げますね。そうすると当然早く大当たりすることになるので結果的に使用金額を下げることにつながります。
 
この考え方を応用し、「スタートを上げつつ他の項目を減らす」ことで利益率を維持しながら遊技客の使用金額を下げることができます。もちろん早く大当たりすることになるので、同じ利益率でも売上が下がることに伴い粗利益額も下がります。
 
そこで、「早く大当たりすることで満足度向上につながるので、稼働は上がる」と考えます。
2016.2.27のコラム「V=F÷C」の考え方です。)
 
「玉単価を下げるためには回転数を高めて早く大当たりさせればよく、そうなると満足度の向上につながり稼働が伸びる。これにより利益と稼働が両立できる。」
 
これこそが玉単価を下げることの本当の効果です。
 
<参考>
数値を変化させて、同じ利益率・利益額とするシミュレーション
(CRスーパー海物語IN沖縄3HME、28個交換で検証)
 
① 玉単価1.67円のシミュレーション(スタート5.48回、アウト10,000発)
 
② 玉単価1.59円のシミュレーション(スタート5.80回、アウト10,500発)
 
ともに利益率15.0%(9.52割)、粗利額は約2,500円です。
 
<了>

 
 
 

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過去開催での受講後の感想(一部)はこちらでご覧いただけます。
 
内容、構成は以下のとおりです。
 
第1講 数字で分かること
・少数、分数、歩合、百分率
・割数と原価率、粗利益率の関係ほか
 
第2講 遊技機の管理指標とその意味
・差玉と出玉率、割数      
・S、B、BY、BA、TS、T1Yほか
 
第3講 営業状態の管理指標と意味
・Bサ、客滞率とシミュレーション
・割数、誤差玉、玉単、玉粗利ほか
 
第4講 利益と稼働の両立手法
・体感スタートとHCスタートの違い
・満足度を図る方程式「V=F÷C」ほか
 
第5講 シミュレーションと計画達成
・複雑なスペックのシミュレーション
・営業計画達成の必要十分条件 ほか
 
第6講 スロットの設定管理
・出玉率管理の論理的な考え方
・高設定の使用と利益確保の両立ほか
 

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