V=F÷C

満足度を測る計算式「V=F÷C」

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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カテゴリ:営業戦略


「バリューエンジニアリング(VE)」、日本語では「価値工学」と言わるものを知っていますか?
 
「製品や役務(サービス)などの価値(=製造・提供コストあたりの 機能・性能・満足度など)を最大にしようという体系的手法(Wikipediaより)」
 
のことで計算式は「V=F÷C」と表します。
「V」はバリュー(価値)、「F」はファンクション(機能)、「C」はコストのことで、「分子(コスト)を下げるか分母(機能)を上げれば価値(満足度)が上昇する」という考え方です。
 
例えばここに計算機があるとします。通常量販店で買えばひとつ1,000円くらいでしょう。この計算機について、 
① 同じ1,000円なら、より多機能のほうが嬉しい。(Cが同じならFが上がればよい)
② 同じ機能を持つなら、より安いほうが嬉しい。(Fが同じならCが下がればよい)
 
といえるはずです。
また、コストはお金だけではありません。新しいモノを手に入れるための時間的・空間的・地理的な条件もコストですし、手に入れた後の使い勝手(理解する手間)もコストです。
 
③ 同じ値段の同じ商品を手に入れるなら、より近いお店で買うほうが嬉しい。
④ 同じような商品なら、よりシンプルでわかりやすいほうが嬉しい。
 
となります。
 
この考え方はどの業種にも当てはまります。当然パチンコ業界でも当てはまります。
例えば「機能=回転数、コスト=使用金額」とするならば、
 
① 同じ回転数なら、少ない金額が嬉しい。
② 同じ使用金額ならより、回るほうが嬉しい。
 
「機能=遊技時間」、コスト=使用金額」とするならば、
 
③ 同じ遊技時間なら、少ないお金で遊びたい。
④ 同じ使用金額なら、より長く遊びたい。
 
となるはずです。

パチンコ業界が他業種と決定的に違う点、それは「同じ商品構成しかなく品揃えでの差別化が難しいこと」、「一斉に同じ商品が納品されてしまうこと」といえます。
 
この点、シンプルに考えるなら「F=ファンクションが同じ状態で、競争をしている」ということであり「V=F÷C」の考え方を取り入れれば、「Fが同じなのでCを下げるべき」という答えが出てくるはずです。
 
この「C」、カネに関することだけではないのですから遊技機の運用方法で考えるだけでなく、例えば、
 
・停めやすい駐車場、入りやすい駐車場
・わかりやすい店内導線、配置
・店舗ブランド力の向上
 
なども「C」の一つとして改善を図ることが効果的だという方向が見えてきます。
 
「V=F÷C」、この考え方を広く応用することで「パチンコという遊びを快適に楽しんでもらう」ことを考えるキッカケになると思います。
 
入替やイベント、出玉というファンクションを考えるばかりが戦術ではないですよ。

<了>

 
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