業績の改善が先か、社風の改善が先か

業績の改善が先か、社風の改善が先か

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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先日のコラムにて「顧客満足が先か、社員満足が先か」を書いてみました。(2/1掲載、3/2修正更新)

このときの結論としては「社員満足を先に考えた方が良いのではないか」というものとなり、これはTwitter上でもアンケートを取って確認していましたがその時の意見も「社員満足を優先すべき」が多かったです。
 


さて今回はこの時のテーマに近い流れですが、
・業績が改善されれば、社風は良くなる
のか、
・社風が改善されれば、業績は良くなる
のか、について考えてみたいと思います。
 
なお、もちろん業績の向上も社風の改善もどちらも重要です。「どちらか」という二元論ではなく「先に手を付けるのはどちらなのか」という話であって、一方を全く排除するものではありません。
 

■ 業績が上がるとどうなるか



 
「業績が厳しいと社内がギスギスしてしまう、心に余裕を持つためにもまずは業績改善が先。」
 
業績改善を優先する意見は概ねこのようなものです。
 
業績が悪化するとトップや上司の機嫌が悪くなりがちです。そのためまずはトップの心に余裕が生まれる状況を作るべきだとする考え方で、そのトップの心に余裕が生まれる状況が「業績の向上」ということです。
 
業績が向上しトップの心に余裕が生まれれば社内の雰囲気も良くなるでしょう。「社風はトップが作る」と言われているようにトップの醸し出す雰囲気が全体に大きく影響を及ぼすからです。

 

■ 社風が良くなるとどうなるか



 
「社内がギスギスしているとその空気感が顧客に伝わるもの。また社員が顧客に会社の愚痴を言ったりしてしまう。社風の改善に取り組むことで社員の会社への忠誠心が高まり、全社一丸となって業績向上に取り組める」
 
社風改善を優先する意見は概ねこのようなものです。
 
いくら数字を追っても社内がギスギスしていては社内の空気は白けたものになっているでしょう。社内では社員さんが集まれば会社の批判や愚痴、他人の悪口が横行し、一体感が生まれないことでなかなか「この会社のために頑張ろう」という意識が生まれません。
 
どれだけトップや上司が鼓舞しても結果が伴わないときは、得てしてこういう空気感が社内にあるときです。
 
だからこそまずは会社内の空気、雰囲気の改善に取り組むべきだということです。
 
社内の雰囲気が良くなれば社員さんは自発的に会社のために動く意識が生まれ、それが業績の向上につながるという考え方です。

 

■ Twitterアンケート


 

この件についても前回同様Twitter上でアンケートを取ってみました。
 
ただ、今回設定期間中12時間にわたってiPhoneにはアンケートが表示されないという不具合があり、あまり投票数が伸びなかったのが残念です。
 
結果は以下のとおりです。
 
・業務の改善が先 11人(28.2%)
・社風の改善が先 28人(71.8%)

 
Twitterのアンケートでは圧倒的な差で「社風の改善が先」という結果になりました。
Twitterでは現場目線での意見が多いこともありますが、それでも大多数は「社風を先に改善すべき」だと思っているようです。

 

■ 経営研究会 白熱討論会での結果


 

このお題は私の所属する日創研北大阪経営研究会での「白熱教室」という討論会のテーマでした。
 
この経営研究会はパチンコ業界だけでなく幅広い業種の、主に中小・小規模企業の経営者が会員となっており、その意味でパチンコ店目線ではない視点、意見での討論となりました。

北大阪経営研究会 白熱討論

 
その討論会の結果は以下のとおりです。
 
Q.業績が先か?社風が先か?
A.業績63.6%(73人) 社風36.4%(42人)

 
「企業の経営者」というシビアな目線、また中小企業の共通課題である経営資源不足への対応など現実的な視点から、
・業績改善にまず取り組むべき
という意見が多数となっています。
 

■ 短期的な見通しが業績優先、長期的な見通しが社風優先



 
どちらを優先するかはその企業(店舗)が置かれている状況によって変わると思います。
 
今、目の前の業績を何とかしたい場合はもちろん業績の改善が最優先でしょう。
 
そうではなくて少し先を見て会社の基礎力を上げたいと考えた場合に社風の改善を考えると思います。
 

■ 最後に


 

私は、「社風の改善から取り組むべき」という意見です。
 
社内の雰囲気がギスギスしていて業績が上がっていくお店はほとんどないです。
 
逆に社内の雰囲気が良好で業績が低迷しているお店もほとんどないです。
 
確かに業績が低下すると社内がギスギスすることも事実ですが、その業績を立て直すのにトップだけの力では決して上向くことはないです。
 
だからこそ、まずはそのネガティブな空気をなくすように心がけ、全社一丸となる雰囲気を作るべきだと思います。
 
業績が良ければ社風が良くなる、必ずしもそうではないと思います。

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