コンコルド効果 
 コンコルド効果

せっかく入れた新台、しかしそれが全然ダメであっという間に稼働激減、機械代の回収さえ覚束ないー。

こんなときどうしますか?

「せめて機械代の回収はしないと。」
「導入した責任がある。」

このように考えて設置し続け、やがてそのためにお店全体への稼働低下という悪影響に陥ることも珍しくありません。

ここは割り切って「申し訳ありません、失敗でした!撤去させてください」と言うことも必要です。

「損切り」、ビジネスではとても重要な概念です。

■ 今までの投資にこだわる「 コンコルド効果 」

コンコルド効果
今日は2022年2月19日。
開催中の冬季北京オリンピックもいよいよ明日で閉会です。直前まで「え?いつから?」というような存在感だったのもウソのように盛り上がりましたね。

2/12(土)にはスノーボードハーフパイプの平野歩夢選手の「最高の演技が不可解な採点で2位、最終演技でそれを上回るパフォーマンスで誰も文句をつけようがない結果を出して金メダル!」と、まるでマンガ!的な展開もありました。

ところで今回の4年前、冬季平昌オリンピックでNHKの公式ソングだったセカオワの「サザンカ」という曲を知っていますか?

勇気を与えてもらえる素晴らしい曲なのですが、その歌詞に「ここで諦めたら、今までの自分が可哀そう」という一節があります。スポーツの世界やちょうどこの曲が発表された時期的に受験の季節だったこともあり大変勇気づけられるフレーズです。

しかしこれがビジネスの世界になると必ずしもそうとは言えない場面もあります。

「これまでの投資はムダにはできない!」、ダメだとわかっていても突き進むそれは「コンコルド効果」と呼ばれ、あまり良いとはされない行動です。

コンコルド効果とは「このまま進めても回収の見込みが立たないのに今までの投資を惜しんで止められない」状態のことを表す言葉で、由来はフランスの超音速旅客機コンコルドの開発、就航計画です。

コンコルドは1969年の開発開始時、「夢の飛行機」として多くの注目を集めましたが、その後の燃料費高騰や騒音問題、搭乗者数の問題もあり2003年に運航停止となりました。

この間何度も計画の断念は議論されたのですが、過去の投資の大きさからその決断ができずにズルズル成功の見込みもないまま運航が続いていきます。過去の投資を惜しむ気持ちが損失を大きくしていったのです。

このことになぞらえて成功の見込みもないのに継続することを「コンコルド効果」というようになりました。

■ コンコルド効果 の原因はサンクコスト

サンクコスト
コンコルド効果と合わせて使われるのが経済学の用語である「サンクコスト」。「埋没費用」と呼ばれ、過去の投資のうち回収不能となってしまった費用のことを指しています。

つまりコンコルド効果とは、「サンクコストにしたくない、取り返したい」という気持ちが強すぎて前後の見境がなくなっている状態と言えます。

上記コンコルド事業においては計画の続行は更なる損失の拡大につながります。このことは構成員もわかっていたのですが、ここで事業をやめてしまえばそれまでの投資は無意味、サンクコストとなるので止められないとなっていきました。

客観的に見ていると(この話を聞くと)「バカバカしい」と感じるかもしれません。

しかし同じようなことを日々私たちも行っている現実があります。課金式のソシャゲ、そしてパチンコを含むギャンブル全般での行動がそれにあたります。

■ コンコルド効果 への3つの対処

3つの対策
話をビジネスに戻します。

パチンコ店の営業でコンコルド効果が一番感じられるのが導入した遊技機の扱いではないでしょうか。

ダメなものを「機械代の回収~」と考えてズルズル設置し続けることは果たして正しいのか?という視点です。

もちろん撤去してしまえばそれはサンクコスト。

しかし設置し続けるマイナスの効果(影響)も考えるべきだと思います。

冷静な判断ができなくなっているのがコンコルド効果を受けている状況であり、そういったときは以下の3つの対処をしてほしいと思います。

対策① 損切りをする

「損切り」とは損失を抱えている状態でその後の回復が見込めない場合に、その時点の損失を確定させることを言います。逆に言えばこれ以上の損失増加を食い止めることです。

損切りをする前はサンクコストが惜しくてなかなか決断できないですが、一度決断すると「前」を見るきっかけになります。

株などの投資では常識とされる手法で、そもそも事業を始める前(遊技機の導入前)に一定の限度を設定しておくことで損切りの決断がしやすくなります。

対策② ゼロベース思考をする

「ゼロベース思考」とは過去と未来を切り離す思考で、「これから(の方向性)」のみを見る点が特徴です。

事業の継続をしても(このまま今回の新台を継続設置していても)採算が合わないとわかっているのに撤退や縮小をできない(この遊技機の撤去ができない)というのは「かけた費用を回収しなければ」という責任感から来ています。

しかし回収できないものは回収できないのです。

ゼロベース思考で「これまで」を切り離すことで「すべきこと」の正常な判断ができます。「何が正しいのか?これを使い続けることと違う機種に変えること、果たしてどちらがお店(会社)のためなのか」という思考です。

対策③ 損益の計算をする

どうしても踏ん切りがつかないなら、それこそ感情と感覚ではなく計算で収支を考えてみてください。

数字は現実を突きつけます。感情論をはさむ余地はなくなるでしょう。

■ 過去ではなく未来を見るために損切りを

損切り
事業の行方に大きく影響する重大な場面ほどコンコルド効果は大きくなります。

しかし重要な意思決定は「この行動は利益を生み出しているか、または生み出す見込みがあるか」です。個別の部分最適ではないのです。

失敗は失敗と認めること。

見るべきは過去ではなく未来。

「損切り」、は仕事において非常に重要な概念です。

■ 利益と稼働を両立する考え方


-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない

この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。

なぜそう言えるのか?
その答えはこちらをご覧ください。
⇒ https://www.ab-c.jpn.com/8655

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