「理論」と「実践」は両輪である。

■ 理論と実践は両輪

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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カテゴリ:営業戦略

 
私がコンサルタントとして全国のお店を訪問する中でいつも感じることは、
・稼働についての傾向は、全体としては総じて同じ
です。地域差などがあまりなく、全体の流れは同じように進むのです。

しかしそうではない場合もあります。
・6月は5月よりも良い
・厳しかったGW後半よりも6月はさらに落ち込んでいる
などです。通常は冒頭でお伝えしたように「全体としては総じて同じような傾向があるもの」なのですが。
 
今回は「なぜこういった差が出るのか」についてお伝えします。
 

■ 「まず考える」文化が業績向上の決め手



あるお店の話です。
このお店も昨今の業界環境において例外ではなく、厳しい営業となっていました。そこで対策をいろいろと行っていたわけですが、そのほとんどが思いつきや行き当たりばったりの対処療法的な施策ばかりでした。例えば、
・売上を上げようと、キツイ機種を入れる
・有力機種が入らないので、「質より量」で導入する
・稼働が落ちたといって、計画度外視で放出に走る
などです。
 
しっかりとした根拠があるのではなく、その時々の感覚で物事を進めていくので、当然方針はいつもブレブレでいったい何を(どこを)目指しているのかわからない迷走状態に陥っていました。
 
私はそういったお店の状況を見て、まずは「お店の方向性」を設定し直すように提案しました。
カッコよく言えば理念、ビジョンに近いものです。そのうえで、
・すべての施策はこの方向性に合うことをしていく
と規定しました。当初は、
・現場で、肌で感じたことにすぐに対応することこそ正しい
・理屈よりもまず実践、すぐ行動
という意見も多くなかなか定着しませんでしたが、それでも徐々に「まず考える」という風土がついていき結果的に「根拠のあることをしよう」というお店のスタイルが出来上がりました。そうすると面白いもので業績が少しずつ回復していったのです。
 

■ 理論的な根拠が、「差」となる



「理論」と「実践」は常に必要な、車の両輪といえます。しかし、「実践は活動をする限り必然的に付きまとうものであり、行動こそ前に進むために必要なこと」だと多くの人は考えており、「理論は意識しなくてもあまり差し支えない」と感じる人が多いのも事実です。
 
しかし本当にそうか、というとそれは間違いで、理論の欠如した実践はどこか心許ない、そして得られる結果に対しての確信が持てない行動になります。
 
「実践なき理論は空虚であり、理論なき実践は盲目である」
原文からは少し意訳していますが、哲学者イマヌエル・カントの「純粋理性批判」に登場する言葉です。この言葉は、
・行動するには実践的確信とともに、思索によって得られた論理的確信がどうしても必要である
ということを示しています。
 
行動を起こすためには「自信」が必要です。自信は「自分を信じる」と書きますが、どこから批判されても相手を納得させられるような論理的な根拠を持つことで自分を信じることができます。だからこそ、理論が必要なのです。
 
日々の業務を遂行していくには、思いつきではなく、自分の言っていること、していることに対する理論的根拠、なぜそうしなければいけないのか、どうしてそういうことが言えるのかを、はっきりと意識的に根拠づけることが必要です。「スグに動く」フットワークの軽さも必要ですが、その前にまず理論的根拠を持つように意識してください。
 
「行動の前に、考える」、これを意識するかどうかが、のちに明確な差になって表れます。

 
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