企業文化は戦略を朝食にして食べてしまう

企業文化
企業文化
「Culture eats strategy for breakfast」という言葉があります。これはマネジメントで有名な経営学者、ピーター・ドラッカー博士の言葉ですが、日本語での直訳では「文化は戦略を朝食にする」となり、何となく意味が分かるようなわからないような、だと思います。
 
これは意訳すると、「企業文化というものは戦略を超えるパワーがある」、「戦略も企業文化の前では役に立たない」となります。
 
この言葉、とても深いと思います。
 

■ ルールよりも空気感

・あいさつは元気よくしましょう
・出したものは片づけましょう
・部屋を最後出るときは電気を消しましょう
 
こういった指示(掲示)をよく見かけます。これは、逆に言えばできていないから指示が必要なのですよね。できているならこのような掲示は必要ありません。
 
私は基本的に「性善説」的な思考を持っています。「ヒトは生まれながらに善なのだから、努力を惜しまなければ立派になれる」です(孟子。なお「性悪説」もありこちらは荀子による「ヒトは生まれながらに弱い存在なのだから、努力が必要である」とする考え方です。)
 
新人として入社するとき、それがどんな立場、職種であれ貢献意欲と希望、夢を持っているはずです。決して楽をしよう、悪いことをしてやろうという気持ちなどないはずです。
 
上記の指示(掲示)は人として当たり前にすべきことだと誰もが思います。しかしそれができない現実があります。なぜそうなるのか、それはその職場の空気感、雰囲気が「しなくてよし」となっているからです。
 
「人はルール化された就業規則よりも明文化されていない雰囲気=社風に従う」です。
 

■ 良い企業文化はそれ自体が戦略となる

 企業文化は社風で創られていくもので、それは現実の世界では上述のように立案された経営戦略よりも優先されてしまいます。どんなに優れた経営戦略でも、すでにその会社に根付いてしまった企業文化には勝てないのです。だからこそドラッカー博士は「企業文化は戦略を食べてしまう(無効化してしまう)」と述べられました。
 
しかしこの言葉はマイナス的な指摘だけではなく、「優れた企業文化は戦略を凌駕する」とも捉えられます。
 
企業文化は「無形の経営資源」です。形がないものだからこそ他社に真似のできない重要な経営資源になりえます。
 
有名な経営学者のマイケル・ポーター博士はその著書「競争の戦略」において、戦略の定義を次のように述べています
 
・戦略とは、独自の地位を築くためのフレームである。
・戦略とは、競合よりも優位なポジションを築くためのフレームである。
・戦略とは、持続的な発展、持続的な競争優位を構築するためのフレームである。
 
「良い企業文化」はまさに上記3要素を構築できるもの、つまり「良い企業文化は戦略そのもの」と言えるでしょう。
 
良くない企業文化は戦略を無効にします。
良い企業文化はそれ自体が戦略です。
 
良い企業文化、良い社風を作り上げることこそ、業績向上の第一歩です。
 

■ 利益と稼働を両立する考え方

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