選択の自由のパラドックス

■ 選択肢が多すぎると選べない

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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新年、あけましておめでとうございます。
2018年もよろしくお願いいたします。
 
さて新年一回目は「選択の自由のパラドックス」という考え方についてみてみます。
 
「選択の自由に圧倒されて、人々はマヒ状態に陥っている。選択肢が多すぎると、人は意思決定を嫌がる。期待値が上がるので、選択が間違っていたと自分を責める傾向が強くなる。二種類のジーンズしか無ければ、そう期待しない。だが何百種類もあれば完璧を期待してしまう。」
 
ペンシルバニア州スワースモア大学のバリーシュワルツ教授の言葉です。普通なら選択肢の幅は広い方がいいと思えますが、選択肢が多すぎると逆に買う気がそがれるものだというのです。
 
確かに日常の買い物の場面において買いたいもの(例えばドライヤー)は決めていたとして、実際にお店に行くとすさまじい種類に圧倒され、結局買わずに帰ることも多々あります。これをバリーシュワルツ教授は「選択の自由のパラドックス」と呼びました。
(パラドックス:正しそうに見える前提と妥当に見える推論がありながら、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉)
 
さらに、「(選択肢というものは)全てはひたすら増加する」と述べています。
 
・情報が増えれば増えるほどポータルサイトや検索エンジン、ビッグデータが現れてさらに多くの情報を貯める
・新しい料理が出ればさらに新しい料理を創り出す
・新しいテクノロジーはそれを取り巻く流通、製造、システムなどすべてに革命を及ぼす

 
等が挙げられており、これを「分裂の法則」としました。この分裂の法則が起こると皮肉なことに、どんどん選択肢間の差異が薄くなり、結局どれを取ってみても同じに感じてしまう状況になるというのです。そうなると個々の商品に差別化も新鮮さも感じなくなり、そしてどれも選ばなく(選べなく)なると言います。
 
さてパチンコ店においてです。
ここ最近、お店のデータを見ていると、バラエティコーナーの稼働が以前よりも低下傾向にあるように感じます。そして、逆に一部の人気機種に稼働が集中している傾向も感じます。
 
弱者の取るべき戦略も「一点集中」がセオリーとされていることもありますので、バラエティコーナーの位置づけ、活用について再考すべき時が来たのかもしれないと思います。

 
 
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