計数管理
 計数管理
 
この文章は月刊アミューズメントジャパン誌にて連載されている「基礎から再確認 パチンコ計数管理 」の第31回、2021年12月号に掲載されたものです。
 
改めてウェブ上にアップすることで連載内容のおさらいになるかな、と思いますので、今後も定期的にアミューズメントジャパン誌の連載をアップしてまいります。
 

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皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。

2019年6月号からスタートした「基礎から学ぶ計数管理」、基本的な考え方は理解していただけましたか?

計数管理で導かれる数字は「結果、事実」です。

この与えられた数字をどう解釈し、どう活かしていくかを考えていかなければなりません。

極端な話、計算できなくても数字を読み取る力があればOKです。

必要なのは「業績を向上させるためにすべきことを導き出すこと」、決して計算できる能力を向上させるために計数管理を学ぶわけではない、ということを再度認識してほしいと思います。

さて、いよいよこの連載も今回が最終回。これまでの総まとめとして特に重要な3つの思考についてお伝えいたします。

(重要な実践展開①) 玉粗利管理でアウトを伸ばす

割数で数値を管理すると「利益を増やすには割数を下げなければならない(利益率を上げなければいけない)」という思考になります。

一方、玉粗利で数値を管理すれば「利益を増やすにはアウトを伸ばさなければならない」という思考となり、「そのためにはお客様の求めることをする、支持を得る努力が必要だ」となります。

そのためにすべきことを考えると、
・イベントを企画して来店を促す
・入替をする(機種構成を見直す)
・接客を強化して「お店の雰囲気」を良くする
・設備を見直して快適な遊技環境を提供する
・遊技機メンテナンス数値を高める
など、「トータルの店舗力向上」を目指すことに繋がります。

割数管理と玉粗利管理、どちらも重要ですがその使い分けとしては、
・遊技機メンテナンスの確認は割数での管理
・お店の魅力を引き出すのは玉粗利での管理
となります。

(重要な実践展開②) ”暴発”を避ける計数管理

日々の営業では思いもかけなく噴く、いわゆる「暴発」を経験したことがあると思います。

暴発を経験したメンテナンス担当者の多くは「こんなに出てしまうと営業計画に狂いが生じる、何とか抑えなければ」という思考に陥ります。

ところが、抑えるためにいくら回転数を下げてもヒキの強い人はいるもので、そして回転数が低いので出された後の打ち込みがなく、結果、出るだけになってしまう悪循環。

しかし計数管理の知識があれば「暴発は抑えるのではなく、打ち込みを増やすことが解決策になる」という思考になります。

予定した割数や利益率になる回転数その他のメンテナンス数値を計算し、その通りにメンテナンスをする。これが正しい「暴発の抑え方」です。

そしてこの解決方法はただ一つ、「個別台管理の徹底」です。機種単位の管理でいる限り、暴発も稼働の低下も抑えることができないと思ってください。

(重要な実践展開③) 客滞率を重視する

稼働を伸ばす基本的な考え方は「いつ来店されても同じような期待感を持ってもらえる営業をする」です。

これは販促その他の演出でカバーもできますが、計数管理という部分では「日々の遊技機メンテナンスを同じとなるように志向する」と考えます。

しかし遊技機メンテナンスで「同じ」となるのは回転数その他遊技機計数項目であり、「出方」に関しては客滞率の影響で変化します。

・「毎日同じ回転数」を志向するなら、稼働の見込めるときは利益額を下げた計画が必要です。
・「毎日同じ利益額」を志向するなら、稼働が見込めるときはメンテナンスを下げる必要があります。
・「週末は利益を確保する」営業を志向するなら、週末は客滞率を考慮したメンテナンス、具体的には自身で考えている数値よりもさらに低めにする必要があります。

「同じようにしているのに週末になると噴く」、この原因は客滞率を考慮しない営業計画、メンテナンス計画にあるのです。

■ 最後に

計数管理というと「計算すること」と思う方が多かったのではないでしょうか。

もちろん正確な計算をするのですが本当の目的は計算をすることではなく、「計算をして事実を確認し、今後の戦略策定に活用すること」です。

この連載全30回(今回を含めると全31回)ではまず基本的な用語と計算式の理解から始めました。

もちろんベースとなる知識がないとその先の戦略策定ができないからです。

後半に入ると学んだ基礎知識を活かした実践展開をお伝えしました。

・玉単価を重視する意味(2019年12月号、連載7回)
https://www.ab-c.jpn.com/7173
・体感スタートを確認する(2020年6月号、連載13回)
https://www.ab-c.jpn.com/9229
・客滞率の重要性(2020年7月号、連載14回)
https://www.ab-c.jpn.com/9535
・暴発を抑える思考と手法(2020年9月号、連載16回)
https://www.ab-c.jpn.com/9808
・玉粗利管理はアウトの管理(2021年7月号、連載26回)
https://www.ab-c.jpn.com/11528
・アウトの中身との違いですべきことは変わる(2021年8月号、連載27回)
https://www.ab-c.jpn.com/11583

これらはすべて計数管理知識の実践的な活用方法です。

計数管理を理解すれば必ず業績は向上します。

「覚えるではなく、理解する」、このように考えていただき、今後も計数管理の学びを続けてほしいと思います。

全31回、お読みいただきましてありがとうございました。

■ 利益と稼働を両立する考え方


-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない

この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。

なぜそう言えるのか?
その答えはこちらをご覧ください。
⇒ https://www.ab-c.jpn.com/8655

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