【パチンコ計数管理 基礎編21】平均継続回数の求め方(2)(月刊AJ連載21)

平均継続回数 を計算する (2)
 平均継続回数
 
この文章は月刊アミューズメントジャパン誌にて連載されている「基礎から再確認 パチンコ計数管理 」の第21回、2021年2月号に掲載されたものです。
 
改めてウェブ上にアップすることで連載内容のおさらいになるかな、と思いますので、今後も定期的にアミューズメントジャパン誌の連載をアップしてまいります。
 

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皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。計数管理に対して苦手意識を持つ方も多いと思います。この連載ではそういった苦手意識を克服していただくために、分かり易くお伝えしています。

前回、基本的スペックにおける平均継続回数の求め方を学びました。

今回はその応用として、
・V-ST機種の継続回数計算
についてお伝えします。

少々複雑ではありますが基本的な考え方を応用することで理解できます。

■ V-ST機種の 平均継続回数 計算

V-STシステムは現在の主流と言えるスペックです。代表的な機種はCR北斗無双やP牙狼ですが、概ね次のようなスペックを持っています。

・確変突入率は低め(30%~50%程度)
・確変継続率は高め(80%~100%程度)
・初回非確変でも時短があり、時短中の大当たりは確変突入
・確変は規定回数まで

今回はCR北斗無双を例に計算をしていきます。

まずはスペックのおさらいです。
 CR真北斗無双のスペック

・大当たり確率 1/319.7
・確変中大当たり確率 1/81.2
・確変(ST)突入率 50.0%
・ST回数 130回
・時短回数 100回

考え方の基本は「大当たり時の振り分けごとの継続回数を算出し、その出現比率で合算する」です。

CR真北斗無双の大当たりの振り分けは以下の3パターンです。

(1)初回確変
(2)初回非確変で引き戻し(確変突入)
(3)初回非確変で終了

なお初回確変であっても単発終了はあり得ます。
ただこの場合は「1回で終了~無限に終わらない継続回数」まですべての可能性を考慮しての継続回数」を求めるので、確変単発も計算に含まれています。(2020年1月号「確変の平均継続回数の求め方(1)」参照)

(1)初回確変

計算の考え方は回数切りの確変や時短引き戻し率と同じです。

つまり、
・すべての可能性(=100%)から一度も大当たりを引けなかった場合を除く
と考えます。

「確変時1/81.2で当たる」という事は逆に考えると「80.2/81.2は外れる」のですから、この外れることが130回連続で起こった場合=当たらなかった場合を全体から差し引きます。

1-(80.2/81.2)130=0.800297236・・・(約80.0%)

確変継続回数の計算は「1÷(1-確変継続率)」なので(2020年1月号「確変の平均継続回数の求め方(1)」参照)、

1÷(1-0.800297236・・・)=5.007441962・・・回

∴ 初回が確変だった場合は約5.01回の継続が期待できる。なお、出現率は確変突入率である「50%」。

(2)初回非確変で引き戻し(確変突入)

「時短時1/319.7で当たる」という事は逆に考えると「318.7/319.7は外れる」のですから、この外れることが100回連続で起こった場合を全体から差し引きます。

1-(318.7/319.7)100=0.268957341・・・(約26.9%)

「引き戻す」ということは初当たりの非確変大当たりの後で確変に入るので、確変突入での継続回数に+1回の大当たりがあります。
→非確変大当たりをしてから、そのあとで確変期待回数約5.01回が始まる。

このため、非確変大当たりでの引き戻しでは6.01回の期待継続回数となり、この出現率は時短引き戻し率の「0.268957341・・・(約26.9%)」です。

(3)初回非確変で終了

もちろん「1.0回」です。そしてこの出現率は非確変大当たり全体から引き戻した場合を差し引けばよいので、

出現率=1-0.268957341・・・≒0.731042659・・・(約73.1%)

となります。
以上から②と③の初回非確変での継続回数の期待値は、

{(1+5.01)×0.269}+(1×0.731)≒2.34769・・・回(約2.35回)

となります。

■ 合算して 平均継続回数 を求める

ここまでに計算した確変と非確変の継続回数と出現期待値は以下のとおりです。

・確変 5.01回、50.0%
・非確変 2.35回、50.0%

これを合算します。

(5.01回×50%)+(2.35回×50.0%)=3.68回

■ ヘソと電チューの期待TYから、合計のTYを求める。

平均継続回数が求められたので、次はヘソと電チューの期待獲得数を計算すれば平均TYを求めることができます。

期待TYを求める際は確変/非確変を分けて考える必要はありません。
その計算はすでに終わっているので単純に大当たりラウンドの出現比率だけで考えればよいことになります。

・ヘソ 6R(840個)=100%
・電チュー 16R(2,240個):8R(1,120個):4R(560個)=51%:7%:42%

※ラウンドアップボーナスでの出現率も加味しています。

よって期待TYは、

・ヘソ 840個 
・電チュー (2,240個×51%)+(1,120個×7%)+(560個×42%)=1,456個

平均継続回数が3.68回、初回は必ずヘソで大当たりし2回目以降は電チューからの大当たりとなるので、

(840個×1回)+(1,456個×2.68回)≒4,742個

と求められます。

【今回のポイント】
・V-STでの振り分けは3種類
・出現率ごとに計算し、合算する
・平均TYも計算できる

■ 利益と稼働を両立する考え方

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