【パチンコ計数管理 基礎編9】Bサと客滞率を理解する(月刊AJ連載9)

Bサと客滞率 を理解する
Bサと客滞率 を理解する

この文章は月刊アミューズメントジャパン誌にて連載されている「基礎から再確認、計数管理」の第9回、2020年2月号に掲載されたものです。
 
改めてウェブ上にアップすることで連載内容のおさらいになるかな、と思いますので、今後も定期的にアミューズメントジャパン誌の連載をアップしてまいります。
 

第9回 Bサと客滞率 

 皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。計数管理に対して苦手意識を持つ方も多いと思います。この連載ではそういった苦手意識を克服していただくために、分かり易くお伝えしています。
 
 第9回の今回は「Bサと客滞率」について確認します。
 

■ Bサ

Bサとは「特賞と特賞の間の平均差玉」を指し、計算式は
Bサ=BO×B%(※1、※2、図①参照)
です。なお特賞間=通常時なので基本的にこの差玉は「+」であり、お客様が減らす玉数と言い換えられます。
 
差玉、通常時のことをBサという
これをまずは数字をあてはめて考えます。
 
※1 BO=特賞間アウト。ホールコンピュータでは特賞信号・確変信号の有無から通常状態を判断し、その通常状態のアウトの合計を初当たり回数で割ることで求めている。(第3回参照)
※2 B%=吸い込み率。100%-ベースで求められる。(第4回参照)

 
例)BO=6,000、B%=70%のとき
Bサ=6,000×70%=4,200(個)
 
つまり「特賞間のアウト(打ち込み)」は6,000個だがその間にベースとして払い出される分の再打ち込みもあるので、実際に減らした玉数は4,200個である」といえます。
では、その差玉(減らす玉)の内訳を考えてみましょう。まずは初当たりまでには現金で借りた玉が該当します。続いて、いずれ大当たりをすればその持玉も打ち込んでいきます。つまり、
① 売上玉
② 特賞出玉のうち遊技に使った玉(持玉遊技玉)
の2種類があるのです。(図①、図②参照)
 

BO(特賞間アウト)が特賞までのアウトを指すのに対し、Bサ(特賞間差玉)はそのときの差玉=打ち込み、実際に減らす玉を指します。「遊技機の甘い・辛い」をTS(特賞確率)で判断する方も多いのですが、Bサのほうがより遊技客の視点に立った見方ができます。つまり、「大当たりまでに減らした玉」のほうが特賞確率よりも実際の遊技での甘い、辛いに即した見方だといえるのです。(何回目で当たるかよりもどれだけ減らしたか、使ったかの方が体感に近い)
 

■ 客滞率

通常時の差玉(減らす玉)は、前述のBサで説明したように「売上玉」と「持玉遊技玉」であり、アウト玉のうち何割かは持玉を使うことになります。このアウト玉のうち特賞中を除いて、「売上玉に対する、売上玉と持玉遊技玉の合計の比率」を示す数値として計算されたものが客滞率です。計算式は、
 
客滞率=Bサ÷売上玉×100
=(売上玉+持玉遊技玉)÷売上玉×100
 
となります。(※3)
 
また客滞率は1回交換営業では理論上100%となり(※4)、持玉遊技の比率が高まれば客滞率は200%、300%と高くなっていきます(客滞率200%とは売上玉での遊技と持玉での遊技が同じ数となり、300%ならば売上玉遊技の2倍の持玉遊技玉数となります)。
 
※3・・・Bサ(特賞間差玉)を分解すると、「Bサ=売上玉+特賞獲得玉」となるため(前述のBサの項および図②参照)
※4・・・理論上持玉遊技がないことになるので、「Bサ(特賞間差玉)=売上玉」となる。ただし実際の営業では、売上玉の最後の玉で大当たりするわけではないので(売上玉よりも少ない玉数で大当たりする)、客滞率は100%を若干下回る。

 

■ Bサと客滞率 が示す意味

客滞率は、その他の計数用語(S、B、BOなど)のように計算をして数値をコントロールすることを目的としたものではありません。店舗・機種ごとの実績値を見て、その傾向をつかむために使用します。むしろ客滞率の計算式は「右辺と左辺を展開し、売上玉を求めることができる」点が重要であり(図③参照)、これによりシミュレーションをする場合に売上玉を予測することが可能になるのです。(シミュレーションについては次回詳しくお伝えします)
 

 
客滞率が高いということは遊技客が持玉で遊技している時間が長いことを示しています。例えば客滞率が150%だったとすると、「減らした売上玉を100%とした場合、その50%に相当する減らした玉が持玉から」であり、これら2つの合計値が客滞率となるのです。(図④参照)
 

特賞中に出た玉のうちどの程度の玉が特賞後の遊技で使われるかは日によって異なります。また当然、売上玉がどれだけあるかも日によって異なります。このため日々のデータは偶然の結果でしかありませんが、様々な角度から客滞率を分析することによっていろいろなことが分かります。例えばイベントをしたときに客滞率がどう変化するかを分析し、「客滞率が上がっているということは遊技客が長く遊技してもらえているということなので、イベントに対する反応は良い」等と読み取れます。
 

【今回のポイント】
・Bサはお客様の減らす玉
・客滞率は持ち玉比率
・客滞率を見ればお客様の反応が分かる

 

■ 利益と稼働を両立する考え方

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