企業の成長サイクルを考える

企業の 成長サイクル を考える

■ 組織が先?戦略が先?

企業は持っている経営資源やその競争優位性からドメインを決定して、戦略を立てます。

※「ドメイン」・・・企業が持続的な成長を可能とする自社特有の事業活動の領域。「だれに、なにを、どのように、効果は?(だ・な・ど・こ)」で考える。

そして戦略が決まればその戦略に沿って組織の構造や形態を考えるのが一般的な流れであり、この流れを一言で表しているのが、アメリカの経営学者アルフレッド・チャンドラーが提唱した「組織は、戦略に従う」です。

・全体の最適化を目指すなら権限集約型の組織が良い
・扱う製品や市場、地域が多岐にわたるなら事業部制組織が良い

など、個々の企業が目指す方向と持ち合わせている武器によって組織を組み立てていくことが望ましいとしました。

次に、組織構造が決まるとその組織に属しているメンバーは、その組織が求める結果を出すための行動をするようになります。例えば、

・事業部制組織なら、明確な利益責任を出す行動をとる
・機能別組織なら、自分の部署がスペシャリストとなるような行動をとる

です。

このような流れでメンバーの行動が組織に浸透していくことで、次第に組織には特有の「文化、風土」が出来上がり、その文化と風土がその後の戦略に影響を及ぼしていきます。この時の流れが、これまたアメリカの経営学者イゴール・アンゾフの提唱する「戦略は、組織に従う」です。

この流れを図式化すると以下のようになるでしょう。
企業の成長サイクル
さて、この流れでは相反する理論が出てきます。
「組織は、戦略に従う」(チャンドラー)
「戦略は、組織に従う」(アンゾフ)
です。

果たしてどっちが正しいのか、で混乱するかもしれません。

実は、この両理論は「戦略」と「組織」に関する視点が違うのです。

■ 「学習」が文化を変える


「組織は、戦略に従う」は、企業が保有する経営資源と競争優位性をベースに考えます。差別化の源泉を保有しているわけなので、基本的に「今の方向性を続けていくことが正しい」という認識です。

ただし組織メンバーはその行動の中で変化する外部環境に接するので絶えず「学習」をします。そこでは「これでいいのか?」と考えるようになり、変える必要性を認識していきます。大きな変化があった時は「今の行動、文化のままではいけない、方向性を変えなければいけない」という考えが入るからです。

そして現場での学習を繰り返すことで行動も変わり、それに伴い文化が徐々に変容するので、その組織文化に合わせた戦略を再構築すべき、という考えに至ります。「戦略は、組織に従う」です。

このサイクルを図に表すと以下のようになります。
企業の成長サイクル

以上をまとめると、

・今の武器を活用するのが「組織は、戦略に従う」
・新しい武器を活用するのが「戦略は、組織に従う」

ですね。

■ 組織は絶えず変化する、しなければいけない


一般的に、
・右肩上がりの時代には前例主義が望ましい
・混沌とした時代には前例打破が望ましい
と言われます。

さてパチンコ業界は今、どのような環境でしょうか。
おそらく大多数の意見としては「混沌とした時代」という認識でしょう。だからこそ「変革しなければ」という意識が大きいと思います。

今の時代は前例打破、そして学習によって組織文化を変えて「その組織に合わせた戦略を立てる」という考え方が合うのではないか、と思います。

つまり、「戦略は、“変化した組織文化”に従う」です。
変化しない硬直化した組織文化、組織風土ではこれから先を勝ち抜くことは難しいです。

「組織が先か戦略が先か」についてはこちらも併せてお読みください。
組織が先か?戦略が先か?長年の議論に終止符を打つ

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