【パチンコ計数管理 基礎編5】特賞で得られる玉数のコントロール(月刊AJ連載5)

改めてウェブ上にアップすることで連載内容のおさらいになるかな、と思いますので、今後も定期的にアミューズメントジャパン誌の連載をアップしてまいります。
 
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皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。2019年5月号より「基礎から再確認、計数管理」と題して、パチンコ計数管理の誌上セミナーを連載させていただいております。
 
今回は大当たりでお客様の持ち玉となるTYとT1Y、その関連項目であるBA(確変ベース)について確認します。
 

■ TYとT1Y

 
TYとは「遊技客が大当たりで得られる平均の獲得玉」を表し、確変・時短中を含む大当たり1セットでの平均値です。
 
これに対してT1Yは確変・時短中を除いた大当たり1回あたりの平均獲得玉を表します。

 
お客様は大当たりで払い出される玉をすべて持ち玉にできるわけではないです。なぜならお客様は大当たり中も打ち込みをしているので、最終的に得られる持ち玉は「払い出し総数-打ち込んでなくした玉」になるからです。「打ち込んでなくす玉」は第3回で学習した「TO(T1O)」なので、計算式は
 
TY=特賞1セットの総払い出し(セーフ)-TO
T1Y=特賞1回あたりの払い出し(セーフ)-T1O
 
となります。
T1Yが単発の大当たり1回あたりを表すのに対し、TYは大当たり全体を表すので確変・時短中の出玉の増減にも影響を受けます(後述)。
 
では、ここで実際のT1Yを計算してみます。例として「CRスーパー海物語IN沖縄4」のT1Yを求めてみましょう。アタッカー払い出し性能は、
 
・16ラウンド
・1回の開放で8個カウント
・1個入賞で12個の払い出し
 
です。これにより払い出し総数はこれらを掛け算すれば計算できます。
 
16R×8C×12個=1,536個
 
さて、大当たりによってお客様は1,536個の払い出しは受けますが、この大当たり中も打ち込み玉は発生しています。このときの大当り中の打ち込み数がT1Oであり、例えば大当たり消化時間が4分間だった場合は400個を打ち込んでいることになるので(※1分間で100個打ち込める)、
 
T1Y=1,536(総払い出し)-400(T1O)
=1,136
 
つまりアタッカーは1,536個の払い出しをしますが、遊技客の手元に得られる玉は(遊技機メンテナンスにもよりますが)1,136個になるということです。
 
なお、ここまでは総払い出しをアタッカーだけで見ていますが、特賞中に右打ちをする機種以外では特賞中もベース相当分の払い出し(スタートチャッカーやその他入賞口による払い出し)があります。
 
上記の例で通常時の払い出し(ベース)が30%あるならば、「特賞中の打込400個×30%=120個」の払い出しも受けることになります。これを考慮するとT1Yは、
 
T1Y=1,536(アタッカー払い出し)-400(T1O)+120(ベース相当)=1,256
 
と導き出せます。
 

■BA(確変ベース)

 
BAとは「確変中の出玉率」です。「出玉率」なので計算式は「セーフ÷アウト×100」ですが、「確変中」という指定があるので、
 
・確変中のセーフ÷確変中のアウト×100
 
という計算をします。
 
よく「確変ベースは90%で~」というような会話があります。これは、
・確変中の払い出しが打ち込みの90%ある
という事を指しており、そこから逆に考えることで「確変中には10%の持ち玉が減少していく」という意味を持っています。
 
例)確変消化時間が4分、払い出しが360個のとき
 
・BA=360個÷400個×100=90%
・なくす玉=400個-360個=40個
・なくした玉の比率=40個÷400個×100=10%
 
このBAを確認することで、大当たり1回当たりの獲得玉(T1Y)と平均確変継続回数による大当たり平均獲得玉(TY)の計算が正確になります。
 
例) T1Y1,200個 BA90% 確変消化時間4分 平均継続回数4.0回のときのTYを求める
 
① T1Y1,200個で4.0回継続した時の獲得玉
1,200個×4.0回=4,800個
② 確変1回(4分間)あたりの減少玉数の計算
  400個×(100%-90%)=40個
ここで、大当たりが4回という事は「確変中」は3回あることになるので(図②参照)、
③ 確変中の合計減少玉数
  40個×3回=120個
以上よりTYは、
④ 4,800個-120個=4,680個
となります。
 

 
「計数管理」という言葉を聞くと、「ややこしい」、「難しそう」、「計算は苦手」と敬遠する方も多いのですが、遊技機の状態を把握し適切に運用していくためには、計数管理の知識はとても重要です。この誌上セミナーを通してしっかりと理解を深めてほしいと思います。
 
【今回のポイント】
・大当たりで得られる玉は、払い出した玉から打ち込み玉を差し引いた数である。
・大当たりではアタッカー以外からも払い出す玉がある。
・BAを計算することで正確なTYが求められる。

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