PA大工の源さん 2回ループスペック の継続回数の計算

2回ループスペック
2回ループスペック

■ ついに出た!確変 2回ループスペック

株式会社三洋物産さんより、「PA大工の源さん」が登場します。

今回の特長は何と言っても、
・確変突入率33%、以降2回通常大当たりまで確率変動継続
という、つまり、「1/3 2回ループスペック 」だということです。

Pぱちんこ機もいよいよ新時代ですね。(いや、回帰?)
私がP店長だった現役時代に大活躍した1/3・2回ループ機の復活はうれしく思います。

さて、ここまでの20数年は「確率変動は次回まで」という機種しかありませんでした。その関係でこういった「2回ループ」のシミュレーションの計算が分からない、という声も多く聞きます。そこで参考までに今回の記事を書いてみました。

私の知っている知識で計算していきますので、間違っていたらすみません。

事例の機種は「CR大工の源さん(初代)」とします。
最新機種のPA大工の源さんとは少し違いますが、「2回ループの計算」の考え方は把握できると思います。

それでは、始めます。

■ 2回ループスペック 計算条件のスペック


<スペック>
・1/3確変
・確変突入後、以降2回確変
・この2回中に確変を引けば、そこから再度+2回
・確変終了後、100回時短

■ 計算の過程

大当たりは、以下の①~④の4類型に分類されます。
なお、あと「2回の大当たりが確定している状態」をαとおきます。

続いて各パターンの期待値を計算します。

① 確変→2回目通常→3回目通常 (初回確変1回と、残り2回)
  2回目以降は「通常」と「通常」なので、その期待値は、
  大当たり2回×(2/3)×(2/3)
  =8/9

② 確変→2回目通常→3回目確変 (初回確変1回と、その後2回+α)
  2回目が通常なので2/3、3回目が確変なので1/3、その期待値は、
  {通常×(2/3)}×{(2+α)×(1/3)}
  =4/9+2α/9

③ 確変→2回目確変 (初回確変1回&1回+α)
  2回目で確変を引くので1/3、以降の期待値は、
  (1+α)×(1/3)
  =1/3+α/3
 
④ 単発 (計1回)
  =2/3

さて、まずは上記①~③、つまり初回確変からの期待値を合計します。
→確変突入後のみの、継続回数です。

あと2回の大当たり確定状態をαとおいているので、
α=(8/9)+(4/9)+(2α/9)+(1/3)+(α/3)
(4/9)α=15/9
α=3.75(回)

となります。


ここで「αの定義」は「以降2回の大当たり確定」なので、初回大当たりを加味することで初当たりからの大当たり回数期待値(時短除く)が分かります。

(1回×2/3)+(1回+3.75回)×1/3
=6.75÷3
=2.25回

最後に「確変終了後100回転の時短」による引き戻しを計算し、合算します。
※設定①=TS369.5で計算します。

時短引き戻し率は以下のような計算をします。

上記図の考え方に従い、設定①での引き戻しを計算すると以下のようになります。

1-(368.5÷369.5)^100≒0.237

なお、この考え方はST機種での継続率計算と同じです。

この時短引き戻し率を加味した平均確変継続回数は以下の計算で求められます。


上記計算式にこれまでの数字をあてはめると、

2.25÷(1-(0.237×(1/3)))
≒2.4429・・・回

∴ 2.44回!(時短100回がないとすると、2.25回!)

■ 継続回数についての考察


私がP店店長のころは遊技機シミュレーションというものはあまり一般的ではなかったので、当然CR大工の源さんについてもシミュレーションをしたことがありませんでした。
ここで改めてこのCR大工の源さんの遊技機シミュレーションをすると以下のような感じになります。(設定①で計算)


なお、当時は40個交換が主流だったということを考慮して割数(利益率)を見てください。
このままのスペックが仮に現在認められたとしても甘すぎて使えませんね。

さて、上記の計算からこのCR大工の源さん(初代)の「初当たりからの期待継続回数」は約2.44回となり、少し寂しい数字に感じるかもしれません。

しかし「確変突入後」に話を絞ると、
・時短引き戻しを考慮しないで、4.75回
・時短引き戻しを考慮すると、6.23回(※)
の継続回数となります。

※時短引き戻しを考慮した継続回数は「確変継続回数÷(1-時短引き戻し率)」なので、
4.75÷(1-0.237)
で計算できます。

これは同じ確変突入率33%のP牙狼よりも高いのです。
(P牙狼の記事はこちら → 【計数管理】 P牙狼-冴島鋼牙-、大当たり継続回数の計算方法

■ まとめ

言葉で説明するとスムーズにいくと思いますが、字面を追うとなかなか理解も難しいかもしれません。
理解するには実際に自分で電卓と紙を使っての計算をするとよいと思います。

最後に「PA大工の源さんWBE」のシミュレーションをしてみましたので掲載します。
把握している数値で計算しましたので、誤差や計算ミスなどがありましたらすみません!


※時短回数は「25回、出現率66.66%」で計算するので16.666・・・回となります。

■ 利益と稼働を両立する考え方

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