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■ 計数管理を理解しないのは危険である


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 現在、業界としての射幸性の抑制に向けた取り組みにより、旧要件遊技機の撤去が進んでいます。
 
 その代替機種となる新要件遊技機は特賞1回あたりの獲得玉数が従来の3分の2、最低出玉率(通常時の出玉率)も33%と規定されたことで最大MY(一日における最大の差玉数)が縮小し、お客様に「射幸性という誘因」を訴求することが難しくなりました。
 
 このような低射幸性時代を迎えるにあたり、今後はより一層「勘」や「経験則」に頼らない、論理的な計算を基にした「計数管理」を活用した遊技機管理が必要になると感じます。
 
 過去には遊技機の性能に任せておけばそれなりの稼働が見込めました。またデータを真剣に読み込まなくても勝手に出たり取れたりするので、遊技機の管理よりも「その、出方を煽る」方が集客には近道だったこともあります。
 
 しかし今後はそれが通用しなくなります。だからこそ「遊技機の性能に任せる営業」から「能動的に数値をコントロールした営業」への転換を志向しなくてはならないのです。そのためにもホールコンピュータのデータを読み解き、活きた経営指標を管理、運営する計数管理のノウハウが必要です。
 
 営業の原点である「遊技機の商品力」の分析と評価を適切に行い、台ごとの営業実績を把握し、遊技客に出玉として還元するためにも「計数管理」をしっかりと理解していかないと、これから=「性能任せが通用しない時代」は通用しないです。

 

 

■ 計数管理習得の意義と目的


 -自分は営業センスがある、営業勘とこれまでの経験で店舗管理は大丈夫-、そういったことは今後通用しなくなります。
 
 パチンコ店の店舗管理者は、遊技機管理から損益計算など店舗運営に関する全ての面で数字に強くないといけないです。
 
 だからこそ、これらの数字の意味を理解し、組み立てる能力を身に付け、計画的な営業を行うために「計数管理」を習得するのです。近年の業界を取り巻く状況は変化が著しく、勘と経験則に頼った営業は非常に危険です。
 
 計数管理を理解することで「勘と経験則での営業」から脱却して、「論理的な営業」を行う素地が出来上がります。様々なデータを収集し、経営判断を行っていく「ベース」です。
 
 この「様々なデータ」は主にホールコンピュータから出力されるデータであり、これを活用して以下に挙げる5つの事柄を管理することが計数管理の目的です。
 
 

 
① 適正利益の確保
 企業として存続するためには利益が必要です。しかしこの「利益」は過剰に必要なのではなく適正な額であるべきです。適正で安定した利益を確保することが継続的な稼働を確保することに繋がります。
 
② 不正の早期発見
 パチンコ店の大敵である不正を、データチェック等をしっかりと行うことで早期に発見し、被害を最小限にします。
 
③ 遊技機メンテナンスの精度向上
 一台一台のデータを確認することで、遊技機メンテナンスの精度を向上させることができます。
 
④ 計画的な出玉配分
 放出と回収を計画的に行うことができれば、遊技客を継続的に集めつつも適正な利益を確保することができます。
 
⑤ 出玉ロスの削減
 遊技客が気づきにくい部分の出玉を削減することで、利益を増加させることができます。また、利益確保ではなくその分を回転数に振り分けることも可能です。

■ 基礎データを理解する


 計数管理は「数字」というデータを重視します。なぜなら数字は客観的であり、絶対値として変わりようがないものだからです。
 
 計数管理におけるデータとは「遊技機の状態を示す数値」のことです。
 
 本来ならば店舗に設置してある遊技機すべてにおいて店舗管理者が実際に状態を確認することが望ましいのですが、設置台数が多いことや確認すべき事柄も目視だけでは限界があることなど、現実的には不可能です。
 
 そこで遊技機から出力される信号を基にして遊技機の状態を判断するためにデータを活用するのです。
 
 例えばある機種において稼働が低下したきに、その原因を計数管理の視点から仮説検証ができます。
 
仮説① 利益率が高すぎるのか?
仮説② スタート回転数が低すぎるのか?
仮説③ 特賞出玉が少なすぎるのか?
 
 これらの仮説を基にしてデータを見ることで分析の精度も上がります。

■ 一次データとは


 遊技機及びシマ設備から出力される信号のことを「一次データ」といいます。これは遊技機からホールコンピュータに出力されたそのままのデータのことです。ホールコンピュータに出力される信号は以下の6つです。
 

 
① アウト信号(※遊技機本体ではなくシマ設備から出力)
 お客様が発射した玉数のことで、盤面上の役モノや入賞口に入賞した玉もすべてアウトとして計数されます。パチンコ台は、ハンドルを回して打ち続けた場合に発射できる玉数(アウト玉)のスピードは遊技客によって差を生じることはなく、アウトは遊技時間に比例して増えていきます。
 
 このことからアウトは「稼働」とも呼ばれます。なお6つの信号のうち、このアウト信号はシマ設備であるアウトボックスからの出力です。
 
 遊技機が発射できる最大の玉数は遊技機規則において「1分間に100個を超える遊技球を発射できるものでないこと」と定められており、止め打ち等をしない限り遊技客によって変化することはありません。よって1時間フル稼働したとすると最大6,000個のアウト信号が出力されることになります。
 
② セーフ信号
 遊技機が払い出した玉数のことで、お客様が発射した玉が役モノや入賞口に入賞したときに遊技機から払い出される玉数のことです。
 
 なお玉貸しボタンを押すと遊技機から貸玉が払い出されますが、これは含みません(後述の「⑥売上玉信号」に分類されます)。
 
③ スタート信号
 遊技機の液晶表示部、ドット表示部、ドラム式回転体などにある図柄が回転すると信号が出力されます。
 
 なお、「スタート」という場合には変動そのもののことを指し、「スタート回転数」といった場合には単位時間あたりの変動回数と意味合いが違います。
 
 また、現在の遊技機はスタート信号に関して「有効回転数」と「入賞回数」があります。「有効回転数」とは単位時間あたりに図柄が回転した回数であり、「入賞」とは単位時間あたりにスタート入賞口を遊技球が通過した回数です。スタート信号は「有効回転数」です。
 
④ 特賞信号
 図柄が揃い、アタッカーが開放して大当たり状態にあるときに出力されます。図柄が揃って大当たりしてから大当たりが終了するまで、ホールコンピュータへ信号を送り続けます。
 
⑤ 確率変動(確変)および時間短縮(時短)信号
 確率変動中及び時間短縮中に出力されます。特賞信号同様に、確率変動及び時間短縮が終了するまで信号を送り続けます。
 
⑥ 売上玉信号
 お客様が玉を借りたときに出力される信号のことです。100円分の貸玉で1回の信号が出力されます。
 
 これら6つの信号を組み合わせたり加工したりすることで様々な計数管理項目(=二次データ)が導き出されるのです。
 

■ 計数管理は難しくない!


 「計数管理」という言葉を聞くと、「ややこしい」、「難しそう」、「計算は苦手」と敬遠する方も多いものですが、遊技機の状態を把握し適切に運用していくためには、計数管理の知識はとても重要です。計数管理の基礎を確認し、苦手意識を払拭しましょう。

 

過去開催での受講後の感想(一部)はこちらでご覧いただけます。

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hayashi@ab-c.jpn.com