7月に入りました。
賞与支給がある7月は期待が持てそうです。そして年間の季節指数で最も高い8月まで上り調子となってもらいたいものです。
さて最近はいわゆるLT3.0の新機種が話題となっています。そうしたことから「新機種をどう使うか、どのような機種が支持を得るか、どのようなスペックならいいか」など発売前の機種についての意見交換が活発になっていると感じます。
しかし私は、特に中位以下のホールについてはこういった「遊技機評価」は全く関係のない、意味のないお話だと思います。中位~下位はそもそも入替に頼った営業戦術はできないからです。「できないこと(=新機種を導入できないこと)を考えるのではなく、できることは何なのか」を考える方がはるかに建設的です。
集客するためにはお客様に「満足感」を感じてもらう必要があります。確かにその要素の一つとして「遊技機(の構成)」はありますが、これは言ってみれば「横並び」で、他社との違いを創り出す源泉ではないです。
満足感には「情緒的な満足感」と「合理的な満足感」の2つがあります。情緒的な満足感を得ているお客様とはそのお店に対して強い愛着を感じているお客様です。この場合、ちょっとしたことで離反したりせず、お店と長期的な関係を持ってくれます。
それに対して合理的な満足感を得ているお客様は、設置遊技機や設備、出玉などを合理的に判断したうえで満足をしているお客様です。この場合、仮にもっと優れた(と感じられる)代替設備やお店が現れると、合理的な判断に基づいて乗り換えることになります。業績を上げようと考えた場合にどちらを重視した方向性が良いかと言えば、答えは明らかでしょう。
仕事をするうえで「武器(=機種)」の特性を調べることは必要なことだと思いますが、それが第一義ではないです。一番考えるべきことは「どうすれば業績(≒利益)が上がるか」であり、そのためには「お客様との関係性を上げること」の方が必要なことだと思います。これから仕入れる武器のことはその後です。
遊技機は差別化の源泉にはなり得ません。お客様の「情緒的な満足感」を高揚するためのことを考えてほしいと思います。業績を上げる元はやはり「モノではなく、コト」です。