パチンコ計数管理

他店調査
 他店調査
 
この文章は月刊アミューズメントジャパン誌にて連載されている「基礎から再確認 パチンコ計数管理 」の第22回、2021年3月号に掲載されたものです。
 
改めてウェブ上にアップすることで連載内容のおさらいになるかな、と思いますので、今後も定期的にアミューズメントジャパン誌の連載をアップしてまいります。
 

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皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。

計数管理に対して苦手意識を持つ方も多いと思います。この連載ではそういった苦手意識を克服していただくために、分かり易くお伝えしています。

「計数管理」というとホールコンピュータの数字を分析し遊技機のメンテナンスに生かすことだと思われている方も多いと思います。もちろんそれが主目的ではありますが、それ以外でも活用する場面があります。

今回は他店調査で試打する際に、他店メンテナンス数値を把握する考え方と計算方法を見ていきます。

■ 他店調査

通常、他店調査といえば人数調査があります。主にアルバイトスタッフなどが担当し、時間を決めて他店の遊技人数を調査するもので、
・どの機種に人気があるのか
・男女比
・イベント等の集客力
などが把握できます。

ただしこの遊技人数の調査では表面的なことしかわかりません。しかしそこで計数管理の知識を応用すれば、「競合店がどのような数値を目標にしたメンテナンスをしているのか」を調べることも可能です。

■ 必ず試打をする

他店調査では必ず試打をするようにし、1,000円当たりのスタート回転数を数えます。「A店は1,000円で20回、B店は19回・・・」というものです。しかしこの方法は競合店どうしの比較はできますが、自店との比較ができません。なぜなら自店のホールコンピュータに表示されるのは「アウト100個当たりのスタート回転数」だからです。(最近のホールコンピュータには1,000円スタートを表示するものもあります)

では絶対に比較ができないか、というとそのようなことはありません。1,000円スタートをアウト100個当たりのスタート回転数に計算して変換すればよいのです。

■ 1,000円スタートからの変換

ホールコンピュータに表示されているスタートとは「通常時(特賞、確変、時短中を除いた時間)の単位時間当たりに特別図柄が回転した回数」です。この「単位時間」を一般的にはアウト100個で考えます。

例えば通常時のアウトが15,000個あり、そのときの総回転数が860回だったとします。「15,000個の玉を打ち込んで、860回まわした」ということなので、単位時間(アウト100個)当たりの回転数を求める場合、計算は次のようになります。

860(回)÷15,000(個)×100(個)=5.733・・・ ≒5.73(回)

1,000円スタートからアウト100個当たりスタート回転数へ変換するにはこの考え方を応用します。つまり、「自分が打ち込んだ玉すべてを使って、○回転まわした」と考えるのです。

ここである機種を5,000円試打したときのデータが次のとおりだったとします。(4円パチンコとする) 
・回転数 92回(1,000円スタートは18.4回)
・オーバーフロー 6回
・他入賞 20回
「自分が打ち込んだ玉すべて」とは借りた玉とその遊技中に払い出された玉ですから、払い出された玉数がいくつだったかを確認します。

回転数 92回×3個=276個
オーバーフロー 6回×3個=18個
他入賞 20回×5個=100個
合計 267個+18個+100個=385個

これに借りた玉5,000円分1,250個を加えると、全部で1,635個の玉を打ち込んで89回まわしていることになります。

92(回)÷1,635(個)×100(個)=5.6269・・・ ≒5.63回

このように計数管理の知識を応用することで1,000円スタート回数からアウト100個当たりの回転数へ変換でき、自店との比較ができるのです。

■ ベースを把握する

また、この試打した際のデータからベースを求めることもできます。ベースの概念は「通常時(特賞、確変、時短中を除いた時間)の出玉率」ですから、「セーフ÷アウト×100」で求められます。

セーフ=遊技機が払い出した玉数=385個
アウト=試打での打ち込んだ玉数=1,635個

となので、

ベース=385(個)÷1,635(個)×100=23.547・・・ ≒23.55%

と把握できます。

さらにスタートとベースがわかったので、BY(他出玉)も計算で求められます。
BY=ベース-(スタート回転数×賞球数)
  =23.55-(5.63×3)
  =23.55-16.89
  =6.66

■ アウト100個当たりスタート回転数からの変換

これとは逆に、自店のホールコンピュータに表示されているスタート回転数から遊技客が体感する1,000円スタートへの変換を考えてみましょう。これには「遊技客は1,000円で何分間遊べているか」を求めます。

例えば自店のある機種において、アウト100個当たりスタート回転数5.50回、ベース25.0%だったとします。(4円パチンコとします) ベースが25.0%なので吸い込み率は75.0%ということがわかります。1,000円での貸玉は250個であり、この250個が75.0%ずつのペースで吸い込まれていくわけですから、

250(個)÷75.0%=333.333・・・≒333(個)

つまりベースが25.0%であれば、250個の玉を元手にして333個の玉を打ち込むことができるということなのです。333個の打ち込みは3.33分間に相当し、ホールコンピュータのスタート回転数が「アウト100個当たり5.50回転」なのですから、

5.50回×3.33分間=18.315回 ≒18.3回

と求めることができるのです。これで自店データと他店との比較を1,000円スタートという数値でも可能となります。

以上をまとめると計算式は下図のようになります。

 1,000円スタートの計算

他店調査をする場合は必ず実際に試打をしましょう。こうすることでさまざまなことが把握できるのです。

【今回のポイント】
・他店調査での回転数確認は賞球数も確認する。
・HCに表示されている1,000円スタートも計算できる。

■ 利益と稼働を両立する考え方


-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない

この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。

なぜそう言えるのか?
その答えはこちらをご覧ください。
⇒ https://www.ab-c.jpn.com/8655

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