リーダー論
「指揮官は常に最悪の状況を想定して、最高の手を打たなくてはいけません。しかしその打つ手は上手くいかないと考えてさらにその補完のための手を用意しなくてはいけません。そしてまたその二の矢は失敗すると考えて…と以下ループ、この思考に終わりはありません。あるとすればそれは『たまたま』うまくいった場合だけです。」
過日、NHKのサンデースポーツに野球評論家の落合博満氏が出演していて述べた言葉だ。非常に面白い。
今更感もあるが一応落合博満氏について補足する。
現役時代は3度の三冠王、通算打率.311、通算本塁打510本、通算安打数2,371本。
監督になっても在任8年で優勝4回日本一1回、一度もBクラス経験なし。
控えめに言って「レジェンド」である。
さてその落合氏がスポーツニュースの解説で冒頭のような話をしていた。
このことは野球、スポーツだけでなくすべてのことに同じだろう。もちろん営業戦略においても大いに役立つ考え方と言える。
どれだけの指揮官(リーダー、店長、部長職)が「最悪の事態」を想定して動いているだろう?
「いや、常に『これはマズいことになるから~』と考えて手を打つようにしています。」
こう反論するかもしれない。
しかし冒頭の発言はそんなことを言っていない。
「いま打とうとしていることは、『絶対に上手くいかない』と考ているか?」
と言っている。
現状を見ての対策は誰でも準備する、考える。
そのとき常人は「こうすれば、こうなるから~」と考える。
しかし落合氏は「こうすれば、こうなってしまうと考えよ」、と言っている。
常に最悪の状況しか来ないのだ、と。
だからその対策をひたすら考える。
勝負の世界では状況が目まぐるしく変わるので思考にスピード感が求められる。状況が変わったら今の思考を修正しなくてはいけない。
営業の世界ではそれほどのスピードは求められないだろう。
だからこそもっと真剣に状況を分析し、うまくいかないいくわけないと考えて展開させていく。
最悪のことしか起こらない、うまくいくのはたまたまのときだけなのだ。
こう考えるか、考えていないか。
ここに成功と失敗の差があると落合氏は言う。
野村監督の名言、「負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝ちアリ」とも通じる思考だと感じた。
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1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。マーケティング理論と計数管理に強みを持ち、正確な計数管理力とマーケティング手法、戦略論をベースにした勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。パチンコを盛り上げるオンラインサロン「パチ盛り」の代表主宰。ツイッターフォロワー3,807人(’23.2.5現在)