経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」3月速報値を見て

経産省 特定サービス産業動態統計調査 
経済産業省より「 特定サービス産業動態統計調査 」が発表されています。
特定サービス産業動態統計調査

もちろんこの中には対個人サービス業としてパチンコホールも含まれています。

ちなみにこの統計、全数検査ではなく約1,200店舗の抽出データです。
では早速見てみましょうかね。

■ 売上(実数)の推移

売上推移(実数)
2021年3月期の売上は2,173億8,000万円、31日営業なので一日あたり70億1,225万円。
また店舗数は1,185店舗とのことで一店舗あたり@約592万円となる。

もちろんこの1年はコロナ禍でありざっと流れを見ると以下のような変遷となる。(コロナ禍以降を抜粋)

2020年 6月 1,939億6,800万(一日64億6,560万、@531万)※1,218店舗
2020年 7月 2,332億5,400万(一日75億2,432万、@620万)※1,213店舗
2020年 8月 2,342億0,400万(一日75億5,496万、@624万)※1,210店舗
2020年 9月 2,133億4,800万(一日71億1,160万、@589万)※1,208店舗
2020年10月 2,166億9,300万(一日69億9,009万、@581万)※1,203店舗
2020年11月 2,039億5,800万(一日67億9,860万、@565万)※1,203店舗
2020年12月 2,207億2,900万(一日71億2,030万、@593万)※1,200店舗
2021年 1月 2,168億7,000万(一日69億9,580万、@585万)※1,195店舗
2021年 2月 1,970億5,900万(一日70億3,782万、@592万)※1,190店舗
2021年 3月 2,173億8,000万(一日70億1,225万、@592万)※1,185店舗

例年「良い」はずの1月が少しだけ落ち込んでいるのは、ちょうど年末に東京都での新型コロナウイルス感染者が一日あたり2,000人を超えたという報道があり年始の行動を控える人が多かったこと、またその直後には2回目の緊急事態宣言が発令されたことで「1月の月間を通して」街に人があまり出なかったということが影響していたと思われる。

発表されたデータでは毎月店舗数の変動及び日数に違いがあるので、ここでは「一日一店舗あたり」の数字を使って数字を読み取ろう。

まずパッと見て感じるのは、
・年末に上昇した売上を今も維持している
ということ。

数字を眺めると確かに「12月@593万→3月592万」と横ばいであり、この点で「数字が維持できているのだからよい傾向だ」と考えるかもしれない。

しかしここで「季節指数」を使って数字を眺めてみることとする。使用するのは㈱SUNTAC社の提供する業界データTRYSEMの年間推移。

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TRYSEMデータ推移

4円パチンコの2019年稼働推移を実数と平均値に対する振れ幅でグラフ化した。
図を見てわかるように一般的には、
・ピークは8月と1月
・12月はまだ低いレベルで、1月以降の冬~春は好調
となる。

そう考えると「12月~3月が横ばい」というのは決して良いことではないことではないかな。

■ 前年との比率(パーセンテージ)推移

パーセンテージ
図を見てまず思うのは、
・2021年3月の売上前年比は86.1%である
・それまでよりも前年比が上がっている
ということ。

昨年(2020年)の売上と比較して今年は86.1%である、と。

ふむ、なるほど。

では直近の数字を見てみよう。

・2020年11月 80.8%
・2020年12月 79.8%
・2021年1月  73.8%
・2021年2月  74.2%
・2021年3月  86.1%

なるほど、上昇している。
しかも一気に14ポイントも上昇だ。これはすごい回復じゃないか!今後は期待できそうなのだ!

・・・・?(微妙な違和感)

ちょっと待て。

この数字は「前年比」だよね。

ということはあれれ?

2020年2月はまだコロナの影響がほとんど出ていないんじゃないか?

改めて数字を見直す。

やはり・・・。

2020年2月の一日あたり売上は9,157百万円、3月は8,140百万円と急落している。
(ちなみに2020年1月は9,476百万円である。)

確かに2020年6月~21年2月(営業再開以降)の前年比が68%~80%しかなかったところに2021年3月が86%超の前年比ということを「切り取って」みると、

「すげー!上がってる!」

と感じる。

しかし上記の通り2月までは「コロナの影響がない前年と、コロナ禍の当年を比べた」のだから当然、前年比は低くなる。

そして3月はコロナ禍とコロナ禍を比べたのだからそれまでよりも当然、高くなる。(と言っても前年割れだけれど)

ということで、上がったように見えるかもしれないがそれは数字を「そのように」解釈しているから、と言える。

発表された資料、数字は単なる事実。できるだけ俯瞰して客観的に分析をしたいものだと思う。

ちなみに2021年2月と3月の「月間売上と、一日あたりの売上」は以下の通り。

・2021年2月 197,059百万円、@7,037百万円(28日)
・2021年3月 217,380百万円、@7,012百万円(31日)

やっぱり落ちてるね…。

経産省発表のエクセルデータは下記からダウンロードできます。(一部加筆)
keisansyou_data20150520

※こちらもどうぞ!※
警察庁発表『令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について』についての考察

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