2025年12月27日(土)、一般的に考えられている「年末年始営業」がスタートしました。
今回の年末年始営業は概ね12/27(土)~1/4(日)の9日間と考えられます。もちろん「年に3回の特別期間」としてしっかりと粗利の確保を最優先するお店が多いと思います。
改めて「年に3回の特別期間」というものがどういったものでどんな意味を持つかを簡単に確認しますと、
・年末年始、GW、お盆という日本にとって比較的長期間の休日が続く期間
・粗利の確保を最優先で考える期間
となり、「なぜ粗利確保最優先するのか」というのは、
・特別期間の後には必ず落ち込む期間が来るので、そのために必要な分を事前確保する
という考え方によります。
要は「月間計画で放出するときと確保するときがあるように、年間の計画でも放出するときと確保するときがあり、その確保するときが年に3回の特別期間」ということです。
この考え方に異論のある方は少ないでしょう。異論があるとすればそれはイレギュラーな立場、具体的にはこのタイミングで新店のOPを迎えたお店などだと思います。
一般的なお店においては「年末年始に確保することは当然で、それを前提に年間計画を立てている」と思います。
なので今回の記事では「年末年始営業はこうすべし!」というようなことをお伝えしたいわけではありません。
今回の主眼は「年末年始“後”の営業をどうすべきか」を考えることです。
■ 年始営業後は、思ったよりも落ちない
まずはこちらのデータを見ていただきたいです。
これは(株)SUNTACが提供するTRYSEMによる加盟店舗の平均データであり、2024年11月~2025年1月の週間データを抜粋したものです。


自店にこない遊技客を間接的に把握するために必要な市場統計。
しかし、母集団が偏りの大きい統計データでは、その意味が薄れます。
システムに依存しないTRYSEMなら、真の業界平均の提供が可能です。
https://www.suntac.jp/
30日間無料お試しができます。
お申し込みは以下のファイルをダウンロード、必要事項を記入して(株)SUNTAC社までFAXをお願いします。
TRYSEM30日間無料お申込みPDFファイル
結論から言いますと、
・年始営業後、具体的には1/5以降において、稼働は11月~12月前半よりも高い
のです。
一般的な認識において年間の季節指数は、
・12月、1月の季節指数は高い
・しかし12月は前半までが低く年末営業のある後半に盛り返すことで月間が高くなるだけ
・1月は年始営業までが高く、その後は急降下
という印象があります。
■ 年始営業後の営業内容を考え直す
上記の通り、12月に関してはその印象のとおりですが1月に関しては実はその印象は完全に間違っています。激減どころか正月以降はずっと同じ稼働を維持するのです。
そしてここで重要な点として「利益率」を見てください。
この「間違った認識≒年始営業後は激減するはず」により、利益率が低くなっています。
「年始営業後は激減するので、出して稼働を維持する必要がある」、多くのお店はこう考えているのでしょう。
しかしそうではありません。1月は月間を通して「好調な稼働」になるのです。
同じくTRYSEMによる年間の月間データは以下のとおりです。

経済状況など別の要因も絡んできますが、概ね1月~2月までは「稼働がよい期間」なのです。
稼働が良い傾向にあるのに無理に出していく必要はありません。これは「高利益率営業を志向すべき」と言っているのではなく、「出す≒高割数を志向する必要はない」と言っています。「通常通り」で十分なのです。
■ 明確な意図を持ち、その意図に沿った営業を志向する
年間計画の作成時及びその進捗に関して1月は「粗利の確保月間」と位置づけしているお店が多いと思います。
そうであるならばそのような意図を持ち、その意図に明確に沿った営業をしなくて行けないはずです。1月度の粗利未達は絶対に避けなくてはいけません。
年始営業(年末営業も含めて)で利益の確保を進めるのは1月後半の落ち込み時のためではありません。「年間計画での確保が難しいときのため」の余剰確保です。
今回は1/5の週にビッグタイトルの納品があり、それでなくても例年よりも年始営業と位置付ける日数が少ないと考えられます。
1/13(火)以降の営業は「年始営業後」という意識ではなく「年間でも季節指数の高い“月”の営業」を意識してください。
その意識、意図に沿った内容は当然「利益の確保」です。
「利益があるから玉が出せる、利益があるから機械が買える」、このように考えて徹底してほしいです。これが中小ホールのすべきことです。
■ 利益を増やすには玉利を上げるのではなく設定を使う!
利益を増やすには利益率を上げるのではなく設定を使う、その考え方を記事にしています。
① 【ABC式パチスロ設定のコツ】IN枚数の上がる設定投入
② 抑える思考からの脱却で、半年で利益120%増&IN枚数+1,000枚
③ 設定①の台数を50%以下まで減らして利益&稼働大幅増の実例






