毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
今月はここ最近よりは活気を感じますね。厳しい状況ではありますが中小ホールとしてもこの業界全体の熱気に乗っていきたいところです。
さてこの先には年間で最も落ち込む「秋」がやってきます。今は「その時」のためにすべきことを考えて、準備をしなくてはいけない時期なのです。
日々のルーティンワークに追われるとなかなかそういった時間を取ることが難しいかもしれませんが、ここで考えてほしいことがあります。
それは、「本当にしなくてはいけないことは、何なのか。」ということです。
「グレシャムの法則」というものがあります。経済学の法則のひとつで一般的には「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉で知られており、「額面価値に見合わない金の含有量の少ない金貨が流通し出すと、良質な金貨がどんどん少なくなっていく」という法則です。
このことから転じて、アメリカの経済学者であるハーバート・サイモンは「計画におけるグレシャムの法則」を提唱しました。これは、目の前に大量のルーティンワークがあるとその処理に追われることになってしまい、創造的な仕事を後回しにしてしまう傾向をなぞらえたものです。
まさに慢性的な人手不足のホールの現場を示している言葉だと思います。
また、スティーブン・コヴィーはその著「7つの習慣」にて、「緊急なことではなく、重要なことを優先しなければならない(第3の習慣)」と言っています。これは上記「計画におけるグレシャムの法則」で言っていることを避けるためにすべき行動を伝えています。
「本当に必要なこと、しなければならないことを優先する」、簡単なようで実はほとんど出来ていないことです。現状を変えるのは、日々の小さな行動を変えることからです。