【 コンサルティングの現場より Vol.36】新台入替」の限界と、その先の方向性

毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
 コンサルティングの現場 より

ABC㈱林が日々支援先を訪問してお伝えしていることや課題、問題とその解決などを2~3分で読めるように短いコラムでまとめています。
このコラムはが毎週水曜日に更新します。

 
もうすぐ12月、2022年も終わりです。

11月のスマスロ、12月の話題機種の稼働状況からも新台入替に頼ることはできない時代になる―。

誰しもが思っていることでしょう。でも、新台入替に頼る以外に何をすればいいのかがわからなく悩んでいるのではないでしょうか。

しかしよく考えてみてください。

実は「新台入替に頼る」営業はとっくの昔に破たんしているのですよ。

新台を導入しても2週間も持てばいい方、ほとんどの新機種は10日も持たずに普通の稼働に落ちてしまいます。

また話題機種が登場しても20年前とは違い、今は横並びで一気に市場(商圏)に導入されるので店舗全体の底上げになど到底ならないことを繰り返しているのです。

よく考えてみればパチンコ業界というものは商品構成(機種構成)での差別化がまずできない業界です。

高稼働の店舗も自分の店舗もほとんど同じ商品構成(機種構成)なのです。

それでも今この厳しい状況でも高稼働を維持している店舗や稼働を上げているホールも存在します。

同じ商品構成(機種構成)でいったいどこにこの差が生まれる要因があるのか。それは「面白さを演出するプロデュース力の違い」なのです。

「最近のパチンコは面白くない」、よく聞く言葉です。これは遊技機そのものの面白さを指している場合もありますが、大きくは「パチンコという遊び」自体を指していると捉えられます。

だから「パチンコという遊び、遊んでいるそのひとときを面白くさせよう」、そのように考えて改善をしてきたホールが高稼働を維持、または稼働を伸ばしているホール=強豪店なのです。

強豪店の会議やミーティングでは遊技機の評価や導入機種に関する議論はほとんどありません。

それよりも、
・どんな告知スタイルにするか(デザイン、配置、媒体など)
・どういう遊技環境の整備をするか(付帯設備、調整、機種配置など)
・快適な店内空間はどんなものか(清掃、飲食、接客、人的コミュニケーション、カウンターなど)
などが真剣に話し合われます。

「パチンコという遊びを楽しませるにはどうすればいいのか?」、これが第一であり、その目的を達成させるための手段の一つとして「入替」があるのです。

これに対して低稼働店ではいまだに、「入替」を戦略戦術の軸としている傾向が強くあります。考え方の軸が「遊技機」なのか「パチンコという遊び」なのか―。これが強豪店との違いです。

これから先も入替に期待はできません。

導入費用との費用対効果・コストパフォーマンスは落ちる一方でしょう。

これから目を向けるべきは「パチンコという遊びを楽しんでもらうにはどうすればいいのか?」です。

その手段として入替を考えるべきであり、入替を軸にしている考え方ではいつまでたっても現状を変えることはできません。

今だからこそ!考え方の転換をしてください。

(了)

■ 利益と稼働を両立する考え方


-稼働を上げるには、出さなければいけない
-利益を上げるには、シメなけれないけない

この思考は間違っています。
アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社では一貫して「利益を増やせば、稼働は伸びる」とお伝えしています。

なぜそう言えるのか?
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