【コンサルティングの現場より Vol.23】「”絶対比較”をしろ!」

毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
 コンサルティングの現場 より

ABC㈱林が日々支援先を訪問してお伝えしていることや課題、問題とその解決などを2~3分で読めるように短いコラムでまとめています。
このコラムは毎週水曜日に更新します。

 
今週はあるお店でのお話です。

このお店では店長の下に副店長という役職がおらず主任3人体制で営業していました。

店長としては「3人を競わせてレベルアップを促す」という考えだったようです。

比較的若い3人なのでやる気もあり一生懸命に動いていました。

ところがこの3人、動くとはいえ「必死さアピール」ばかりなのです。

「いかに他の2人よりも自分が汗をかいているか」を強調することで「いかに他の2人が動かないか」を言外に伝えようとする行動が目につきました。

これではいつまでたっても現状を変える、レベルアップすることは無理というものです。

「絶対比較」と「相対比較」いう言葉があります。

「絶対比較」とは基準となるものをベースに比較をすることで、「相対比較」というのは基準があるのではなく全体の中で順位付けなどをすることです。

たとえば試験での合格、不合格のラインが、

① 60点以上を合格とする
60点という基準を超えたら何人でも合格=絶対比較
→絶対的な基準で比較

② 上位20%を合格とする
40点だろうが上位20%以内であれば合格=相対比較
→相対的な基準で比較

というものです。

今回の3人の主任、まさに上記②の相対比較に精を出してしまっています。

本来「競争」というのはお互いが自分自身のレベルをアップしていくことで全体のレベルが上がっていくことを志向しているはずです。

しかしここでもしも対象者が相対的な比較に目を向けてしまうと、どうしても自分のレベルアップよりも他人の足を引っ張ることで相対的に上回るほうに力を入れてしまいがちになります。

なぜならそのほうが“楽”だからです。(自分の能力を伸ばすよりも他者の足を引っ張るほうがはるかに楽で、比較優位に立てます。)

強豪店の違い、それは「明確な判断基準があるのか、ないのか」です。

強豪店や有力チェーン店では昇進昇格には明確な基準ややるべきことがはっきりしています。

逆に中小店舗では昇進昇格が情実(能力ではなく心情で判断すること)であったり、対象者同士での相対的な比較であったりということが多く見られます。

「競争」は相対比較で行ってはいけません。

「これをできるように~」、「意見をまとめる力を~」、「分析をしてみろ~」など明確な課題を示し、「できるのか、できないのか」で判断することで部下のレベルアップが図られます。

レベルアップのためには上司の考え方がとても重要なのですよ!

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