【パチンコ計数管理 基礎編6】割数(景品、機械)とは何なのか?(月刊AJ連載6)

この文章は月刊アミューズメントジャパン誌にて連載されている「基礎から再確認、計数管理」の第6回、2019年11月号に掲載されたものです。
 
改めてウェブ上にアップすることで連載内容のおさらいになるかな、と思いますので、今後も定期的にアミューズメントジャパン誌の連載をアップしてまいります。
 
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皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。2019年5月号より「基礎から再確認、計数管理」と題して、パチンコ計数管理の誌上セミナーを連載させていただいております。今月号もよろしくお願いいたします。
 
今回はパチンコ店特有の管理指標である「割数」について確認します。
 

■ 割数とは、どれだけ交換したかを数値化したもの

割数
 
「割数」は割合を表します。
では何に対してなんの割合なのかというと、
・お客様が借りた玉に対して、お客様が景品に交換した玉の割合
を表しており、計算式は「景品玉÷売上玉×10」です。
 
例えばお客様が10,000発借りて遊技されて帰るときに12,000発を交換したとすると、交換した玉数は借りた玉数に対して1.2倍です。
 
これは数式で考えるよりも分数にして目で見た方が理解しやすいので、下図をご覧ください。

 
そして、数学の決まり事として「小数の1.0倍=歩合の10.0割=百分率の100%」であり、割数は歩合で表記するので「×10」をして「12.0割」と表します。そしてこの計算で求める割数のことを「景品割数」と言います。
 

 
ただ、この計算で分かるのは「お客様が借りた玉数を基準として、何倍の玉が景品に交換されたか」なので、以下の2つの問題を抱えています。
 
① 営業時間終了まで景品玉が確定しないので、営業中にどれだけ出ているのかが分からない。
② 交換機(JC)にはいろいろな台からの景品玉を流すので、どの台でどれだけ出たかが分からない。
 
この2つの問題を解決するために考え出されたのが、もう一つの割数である「機械割数」です。
 

■ 台別、営業中にもわかる「機械割数」


 
機械割数は、景品割数の問題点(営業中、台別での管理)を解消するために考え出された割数です。基本的な考え方は景品割数と同じく「景品玉が売上玉の何倍か」ですが、景品玉を実際に交換された玉数ではなく、遊技機から出力される信号情報を使って計算することによって、リアルタイムに且つ台別で割数を計算できるようにしています。
 
計算式は「景品予定玉÷売上玉×10」です。「景品予定玉」というのは、あくまで機械割数における景品玉が「まだ交換されていない、ホール内に積まれている、景品になる予定の玉」だからこのように呼ぶのであり、この景品予定玉は「売上玉-差玉」で計算します。
 
ここで気になるのが、
・なぜ景品予定玉が「売上玉-差玉」という計算なのか
でしょう。
 
これは、ホール内に積まれている=お客様が出している玉がどこからきているかを考えると理解できます。
 
お客様が出している玉の出どころは、
 
① 打ち込み(アウト)と払い出し(セーフ)の差し引きによる玉
② 貸玉として台から出された玉
 
で、この2つを足したものということになります。
 
①は理解しやすいところだと思います。しかし実は「差玉」はアウト-セーフの計算であり、このままの数字は「お店からみた差し引き」でしかありません。お客様の「増加分」は差玉の逆数(セーフ-アウト)で計算しなければいけないです。
 
例)アウト5,000、セーフ5,500のとき
アウト-セーフ=▲500
→お店は500玉放出している
 
セーフ-アウト=+500
→お客様は500玉増えている
 
計数管理的に「セーフ-アウト」を定義している用語がないので、差玉に-1をかけて、「-差玉」を創り出しています。
 
②については、お客様が借りた玉は遊技機から出てきますが、その信号は「セーフ」には上がりません。「売上玉」信号で上がるのです。そのため、売上玉を計算で加算しているのです。
 
以上の①と②はそれぞれ遊技機から出力される信号だけで計算できます(売上玉は売上玉信号、差玉はアウト信号とセーフ信号)。そのため、リアルタイムで計算することが出来るのです。では、数字を当てはめて考えてみます。
 

 
例 )売上玉2,500 アウト15,000 セーフ15,250のとき
 
機械割数=(売上玉-差玉)÷売上玉×10
    ={2,500-(15,000-15,250)}÷2,500×10
    =(2,500+250)÷2,500×10
    =11.0割
 

■ 景品割数と機械割数の使い分け


 
以上みてきたように割数には2種類あります。この両者はその特性、使用する数字の意味で以下の様に使い分けをします。
 
・景品割数では確定した景品玉を計算に使用することから、営業終了後に実際の割数を求めるときに使用する。そして実際に交換された玉数での割数なので、利益の計算に活用する。
・機械割数は遊技機から発せられる信号での計算であり、台別の出方や営業中のリアルタイムでの出方確認に活用する。
 
「計数管理」という言葉を聞くと、「ややこしい」、「難しそう」、「計算は苦手」と敬遠する方も多いのですが、遊技機の状態を把握し適切に運用していくためには、計数管理の知識はとても重要です。この誌上セミナーを通してしっかりと理解を深めてほしいと思います。
 
【今回のポイント】
・景品割数は実際の利益確認のために必要
・機械割数は個別の出方の確認のために必要
・ややこしそうな計算式も、意味を確認すると理解が速い

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