マーケティング塾(22):「企業統治の枠組みを考える」

 企業統治 
 
前回までの3回で市場にある機会を逃さないための3つの視点を考察した。確認のために列挙すると、
1.顧客ベネフィットを生み出す
2.自社のコンピテンシーをベースにする
3.事業パートナーのネットワークを活用する
である。

これらの行動を統括するために、この章の最後に「企業統治」についてお伝えしよう。企業統治、すなわち自社が、自社および周囲との整合性を取るための規範となる指針のことである。

■ 企業統治 の枠組みを持つ

市場は常に変化している。それはもはや激変と言ってもいいくらいの変化である。それゆえに企業は常に顧客や事業パートナーとの相互作用、関係性を逐次改めていくものであるが、かといって一貫した戦略追求の軸をブレさせてはならない。適切な企業統治をおこなう(企業統治の枠組みを設ける)ことでその一貫性を保つことができるのである。

企業統治とは、言ってみれば企業とその周辺、すなわちステークホルダー(利害関係者)を結び付ける接着剤のようなものである。これがあるからこそ、規律を保った関係が生まれるのである。
・チームワークを醸成できる
・誰が見ても明確で論理的な目標が定められる
・権限と責任がはっきりとする
・組織または利害関係者が全体として整合性のある判断を下せる

■ 企業統治が取り組むべきこと

企業統治は以下の課題を解決するためにある。
・インターネットとリアル店舗の関係性
・既存事業、新規事業との投資配分、バランスの設定
・新規事業の責任者の選任

上記以外にも全体の足並みをそろえることや別会社の設立など幅広い意思決定の場面で有効に作用する。

■ 求心力と適応力

企業は事業環境が変化するなかでも「自社が立てた戦略」の求心力を保ち、且つ新しい状況に適応しなければならない。ここでのポイントは求心力と適応力のバランスをいかに取っていくか、と言える。

戦略はそれ自体に求心力を持つことで支えられるが、そこに適応力を持つことで適宜走りながら修正を図ることができる。もしも適応力がない場合、著しい変化の波に飲み込まれる場合も考えられてしまうからこそ、この適応力を持たなければならない。

適応力を保つためには、折に触れて事業の選定を問いただすことが必要となる。例えば、
・販売は代理店に任せているので、直販は行えない
・B社とは競合関係なので、享禄は考えられない
・社員は楽をしたがるので、常に目を光らさなければならない
といった思い込み、前提も改めるべきことかもしれない。新たなチャンス到来時にはこういった思い込み、前提は足かせになることもあるからである。

■ 企業統治とは

結局のところ企業統治とは、
・適切な枠組みを設定することで、企業行動の軸を持つこと
と言える。

そしてその軸は一度決めたら永遠にそのままという性質のものではなく、適応力を備えて逐次見直すべきものだということである。

一本の“芯”を持ち、そしてその芯に照らして合致する行動を求めながらも、時代の変化には柔軟に対応していくことができれば、顧客、自社、事業パートナーそれぞれの強みを生かしたより効能の高い顧客ベネフィットの提供ができるのである。

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