業界誌PiDEA WEB Vol.275「『新台入替に頼った営業』から脱却」

『新台入替に頼った営業』から脱却

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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この記事は2020年7月24日公開でPiDEA WEBに寄稿したものです。
 
皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。2015年1月2日に始まった「ド底辺ホール復活プロジェクト」もいよいよ残すところあと2回となりました。初期の短期集中連載が12回+「コンサルティングの現場より」が276回の合計288回の長期連載となったのは毎週ご覧いただいていた読者さんのおかげです。改めましてありがとうございました。

さてあと2回、よろしくお願いいたします。

この7月営業は、特に平日でかなり厳しい稼働で推移していると感じます。計画していた利益の確保ができていない店舗も多いでしょう。その足りなかった分をこれからの営業で取り戻さなくてはいけません。

しかし「取り戻す」とは言っても、そのためには稼働、売上の向上が必要になりますが、これまでのように遊技機の魅力や射幸性に頼った営業はできないので、営業のやり方、手法を根本から見直さなくてはいけないです。

「これまでのやり方」とは新台入替に頼った営業をしてきたことです。

しかし入替をしても一時的に稼働や売上が上昇するだけでまたすぐに元に戻り、だからまた入替をしていく、というサイクルになっているのが現状です。

例えば7月に導入開始となる新機種に期待をしていた店舗は多かったと思います。結果は上記のとおり、多くの店舗では一瞬上昇したように感じてもすぐに元に戻っています。新台を導入すると稼働、売上が上昇するのは、「新台だから」ということで一人あたりの投資金額が増えるだけのことなのであり、お客様が増えるのではないからです。

「新台入替を繰り返し、刺激をする」、このサイクルがこれまでの営業モデルになっていました。「新台入替を軸にした営業」です。しかしこれからは新台そのものに求心力がない時代になります。そうなると入替をしても一時的な上昇すら起こらないことも予測できます。今こそ、この「新台入替に頼った営業」から脱却する必要があるのです。

「新台入替に頼らない営業、新台を軸にしない営業」、それは、「基本に立ち返る営業」だといえます。基本、すなわち「王道の営業」です。

市場で一番支持されている商品を安く提供する、つまり海系機種やジャグラーなどを出し気味で使うことです。「海を(またはジャグラーを)強くする」と考えて行動に移すべき時なのです。

これまでは出玉に投資しても時間がかかるからと、既存機種への投資が敬遠されていました。どうしても機械代に投資したほうが即効性があったからです。

しかし今後は変わります。営業の軸は新台入替での新機種ではなく、既存の長く使っている機種になります。繰り返しになりますが、「新台に魅力がないから」です。

入替はしなくてはならない重要な戦術ですが、今後は「軸」ではなくなります。早めに考え方を変えて、軸は「既存機種」としていく方向性をとってほしいと思います。
 
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