業界誌PiDEA WEB Vol.273「リンゲルマン効果」

リンゲルマン効果

Author:林 秀樹 Hideki Hayashi
1972年生まれ、福井県出身。名城大学卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコ店経営企業へ。
エリア総括部長・調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。
2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな機械整備技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。
計数管理とマーケティングに強みを持つ。お問い合わせはこちらから。


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この記事は2020年7月10日公開でPiDEA WEBに寄稿したものです。
 
皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。自粛要請解除がされて1ヵ月、ここにきてまた新型コロナの感染者数の増加傾向となっています。特に関東地方で突出しており、東京都では3日連続で100人を超える感染者が確認されています(7/4現在)。

自粛要請は解除されましたがコロナの脅威がなくなったわけではなく、政府および東京都でも「3密を避ける」等の注意喚起をしています。
新型コロナウイルス感染症対策「新しい日常」編30秒Ver

しかし思うような効果が得られず感染者が増加している傾向、こうなってしまう行動がどうして起こってしまうのか、それを説明する理論があります。
・移動の自粛を要請されていても休日に移動してしまう人
・出勤を減らすよう要請されても出勤してしまう人
どちらも個人個人ではそれなりの理由があります。その根底の思考、行動特性を説明するのが「リンゲルマン効果」と呼ばれる特性です。

リンゲルマン効果とは、
「ある作業を一人で行うときよりも複数で力を合わせたときの方が、一人当たりが出す力は減少する」
というもので、またの名を社会的手抜きと言います。

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【リンゲルマンによる実験】

20世紀初頭のフランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンは、
・綱引き
・荷車を引く
・石臼を回す
などの集団作業時の一人あたりのパフォーマンスを数値化した。

実験の結果、1人の時の力の量を100%とした場合、
・2人の場合は93%
・3人では85%
・4人では77%
・5人では70%
・6人では63%
・7人では56%
・8人では49%
と1人あたりの力の量は低下した。

リンゲルマンは集団が大きくなるほど集団全体のアウトプットと個人のアウトプットの合計の差は拡大するリンゲルマン効果という現象を明らかにした。
Wikipedia 「社会的手抜き」より)

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人は集団になると無意識に手を抜きます。
身近な例でいえば、LINEにおいて個別のやり取りやごく少人数(2~3人)ならば返信をするのに、10名以上のグループへの投稿では既読スルーが多くなることが挙げられます。

このリンゲルマン効果が発生するのは、

① 集団の中で自分が目立つ可能性が低い(大集団)
② 優秀なチームに所属しているので自分が努力しなくても成果が出る
③ 優秀でないチームに所属しているので努力が馬鹿らしくなる
④ チームの人数が多いことで緊張感が低下してパフォーマンスが落ちる

の4つの形態からだとされます。

このリンゲルマン効果は、当然普段の業務でも見られます。

チームで動くような業務の場合、どうしても「2:6:2の法則」で動きが鈍くなる人が現れます。
※2:6:2の法則・・・集団になると働き者20%、普通の働き60%、動かない人20%になる法則

上記①~④、すべて仕事上で見られることではないかなと思います。

対策としてはメンバーそれぞれに細かく業務や役割を与えて責任感を意識させることが有効です。
・全体への指示、発信ではなくできるだけ個別、個人でやり取りをする、指示を出す
・一人ひとりの考えをくみ取り、細かい応対をする

リンゲルマン効果は「社会的手抜き」です。一人が10の力で10人集まれば100の力になるのにそうはならないというのは大きな損失と言えます。リーダーは構成メンバーへの細かい配慮を欠かさないでほしいと思います。
 
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