毎週水曜日更新、「 コンサルティングの現場 より 」
このコラムは毎週水曜日に更新します。
想定を下回った10月から月も変わり、現状から這い上がろうと日々奮闘中かと思います。
しかしなかなか売上、稼働が伸びにくい時代でもあり苦しんでいるお店も多いものです。そこで、今回は少し変わった側面から考えてみたいと思います。
パチンコ業界は「同じ商品構成“のみ”で競争する」という、他の業界とはちょっと変わった特性を持っています。他業界のように商品構成(機種構成)での差別化がしづらいのです。
また昨今の規制強化もあり、他業界では当たり前のように行われている販促イベントや広告宣伝での集客も難しいことで、普通の、当たり前の集客努力というものもできません。
こうなると「どのようにして業績を上げればいいのか、わからない。」となってしまい、結局はブランド力やこれまでの店舗イメージによるパワーバランスが維持されてしまっています。当然、弱者は弱者のまま、です。
しかしこのような状況でも着実に伸びているお店もあります。そういったお店の共通点は、
・お店の特徴づけがされている
ということです。
もちろん上記のように機種構成や販促・広告宣伝の規制は同じであり、どのような点で「特徴づけ」をしているかというとそれは、
・お店の方向性を明確にして、それを簡潔に示したコピー文がある
です。
さて、こういった話はよく聞くでしょう。
しかしこんなことは言われなくでも多くの方は知っています。「特徴づけはすべきだから、したほうが良い」というようなありきたりな一般論ではなく「実際にどうやったら出来るのか?」を知りたいはずです。
ここで図を見てください。これは普段よく耳にする単語、キーワードの一例です。これら以外にもたくさんあるはずです。この図には黒点だけの部分があるので自分の思いつくものを出来るだけ多く考えてみてください。そしていくつか思いついた後に、下記を読むようにしてください。
色々なキーワードが思いついたと思いますが、実はそれらは(もともと図にあったものも含めて)すべて「これまでに使用されているキーワード」です。すでに他業種含めてこれらのキーワードを基に店舗コンセプトを創っている例があるからこそ、自分の耳に残っているので思い出せるのです。
「これらのキーワードはもう、使えないということか」
というとそうではないです。実はこれらすでによく耳にするキーワードを使ってまったく新しいコンセプトを創り出せるのです。それは、
・つなげる
ということです。
「「〇〇で、△△な~」、「××だけど、□□な~」というようにつなげることでまったく新しい店舗コンセプトが創造できるのです。
例えば、
・ノスタルジックだけど、刺激的
・快適な空間で、熱いひと時を
などなど。組み合わせ次第で様々な差別化が創り出せます。
商品構成で差別化が出来なく、販促や広告宣伝をしにくいので訴求が難しい時代だからこそ、店舗コンセプトを明確にすることが大事です。
「カネがないなら、知恵を出せ」、昔から言われていることをしっかりと実践していきましょう!
(了)