マーケティング塾(40):「マーケティング活動を設計する(3)」 

魅力的なサイト
魅力的なサイト
1960年代~90年代初頭までの工業化時代には企業はもっぱら「「4つのP」を枠組みにしてマーケティングプランを立案していた。今更ながら、ではあるがもはやマーケティングの古典とさえ言われる「マーケティングの4P」である。

※「マーケティングの4P」
『Product(製品・商品)、Price(価格)、Promotion(プロモー ション)、Place(流通)』の4つを指す。 この4つのPを組み合わせながら企業に最適なマーケティング手法を考えるのが、マーケティングの基本(マーケティングミックス)である。
(参考:Wikipedia「マーケティングミックス」)

この章ではデジタルエコノミー下で主なマーケティングマネジメントがどのように変わるかを、流通経路(チャネル)、販売促進、価格設定などに焦点を当てて述べていく。

前回流通経路(チャネル)のマネジメントについて、リアルとインターネットの違いを確認した。リアルの流通からインターネットに目を向けることで空間的、時間的、地理的な壁を取り除くことができる一方、そのことが既存チャネルとの軋轢を生みかねない危惧を持つ企業が多いという話である。

しかしもちろん、そういった軋轢など存在しない。そもそもが違うチャネルであるという認識を持てばわかるはずだ。

今回はインターネットチャネルの構築について、より魅力的な設計をするポイントをお伝えする。

■ 魅力的なサイト ~魅力あふれる効果的なウェブサイトを構築する~

 魅力的なサイト
ウェブサイトを設けるにあたってはユーザーに「フロー体験」をもたらすように、すなわちユーザーを魅了するように努めなければいけない。この「フロー体験」が素晴らしいものであればあるほど、顧客サービスの水準と顧客満足度を高めることができる。

※フロー体験・・・心理学用語の「没頭」のことで、没頭、夢中、熱中といった自我を忘れて物事に集中すること
(参考:wikipedia 「フロー(心理学)」)

顧客との間で信頼性の高い情報を絶えず交換していれば、それは有益な情報源とユーザーは認識し、よって高いロイヤリティを引き出すことができる。

一回限りであれば、顧客をサイトに引き寄せるのは難しいことではない。多額を投じてオンラインやオフラインの広告を打ったり、オンライン上で無料プレゼントを提供すればよい。ウェブサイトを運営している企業ではほとんどがこうした道を選び、確かにその一部は高い成果を上げている。

しかし、訪問者の数を増やしたからと言って、その人々が二回目、三回目と戻ってきてくれるとは限らない。重要なのは「何度も訪れたくなるような魅力的なサイトを築くこと」である。

訪れずにはいられない、訪問が毎日のルーティンになるようなサイトを構築するには、コンテクスト(枠組み、構成)とコンテンツ(内容、情報の質と量)の両方をしっかりと管理する必要がある。

(1)ウェブサイトのコンテクスト

サイト訪問者は、使いやすさと見栄えのすばらしさを基にサイトの魅力度を判断する。「使いやすさ」とは具体的には以下のような特徴を指している。

・ダウンロード、読み込み時間が短い
・トップページがわかりやすい
・ナビゲーションが容易で、探しているどのページにもすぐに行ける(パンくずリストがしっかりとしている)

続いて「見栄えの良さ」は以下の条件を満たす。

・コンテンツを詰め込み過ぎず、すっきりしている
・フォントの種類、大きさ共にオンラインで読むのに適している
・音声や色彩を有効に用いている

(2)ウェブサイトのコンテンツ

上記のようにコンテクストを工夫すればリピート訪問を促すことはできる。しかしそれだけでは確実とは言えない。利用者が再訪するのはやはりコンテンツ、充実した内容があるからだ、となる。面白く有益な内容を用意して頻繁に更新(新しい情報)を用意しなければならない。人を惹きつけ、再訪を促すコンテンツとは以下のようなものである。

・情報が充実していて、関連サイトにリンクが張ってある
・訪問者の興味を惹く最新ニュースが常に掲載されている
・無料プレゼントが提供され、その内容が更新される
・コンテストや懸賞が設けられている
・ユーモアやジョークが織り込まれている
・ゲームがある

企業は自社サイトについて、折に触れてそのサイトの魅力や有益性を検証しておくことが欠かせない。サイトデザインの専門家に意見を求めるのもよいだろう。

しかし、それ以上に重視すべきは「利用者、訪問者の感想」である。常にフィードバックを求め、そして特に改善点への意見を収集することを忘れてはならない。

前回も記載したがYahoo!では折に触れて新サービスへの意見を求めているし、アマゾンドットコムも新しいナビゲーションシステム正式導入する前には顧客にベータ版(試行サービス)の利用を呼び掛けている。これら企業は顧客の意見に耳を貸すことが、事業を成功に導くために欠かせないことなのだ、という認識があるのである。

*************

次回は双方向型、ネットワークハブについて確認する。

【コロナ禍を勝ち抜く】稼働と利益を両立させる思考と行動【相談無料】

・稼働を上げようとすると利益が減る
・利益を上げようとすると稼働が下がる

こう考えていませんか?そんなことは無いです。稼働と利益は両立できます。

必要なのは「論理的な思考」と「マーケティング」。イベントや新台入替には頼らないABCの営業支援はお店の足腰を強くします。